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東京都八王子市南新町のアパートで今月17日、外階段の一部が崩落し、転落して重体となっていた住人の女性が22日、搬送先の病院で死亡した。アパートは築8年と新しく、警視庁八王子署は設計や施工に問題がなかったか業務上過失致死容疑で調べている。

八王子署幹部によると、死亡したのは、このアパートの3階に住んでいた無職大手里美さん(58)。17日午後2時過ぎ、1階から2階に上がろうとした際に、踊り場と2階をつなぐ鉄製の階段が崩落し、約2メートル下に転落して頭を強打した。

同署などが調べたところ、階段と通路などを固定する木製の器具が腐食していた。この器具が壊れ、階段ごと落ちたとみられる。
アパートは2013年に完工。3階建てで、8世帯が入居している。NPO法人「建築Gメンの会」(東京)理事長で1級建築士の大川照夫さん(71)は「木材は水分を含むと5~6年で腐食することがある。階段の接続部が木製というのは聞いたことがなく、設計や施工の状況を確認する必要がある」と話した。
他の住人は現在、ホテルなどに避難しており、1階に住む専門学校生の男性(18)は取材に「まさか階段が崩壊するとは思わなかった」と驚いていた。