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春山でも油断禁物・途中で引き返す勇気を…槍ヶ岳で「ホワイトアウト」発生か

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 大型連休の3、4日に長野県内で山岳遭難が相次ぎ、少なくとも4人が死亡した。男性3人が死亡した北アルプス・槍ヶ岳の飛騨乗越のっこし(標高約3010メートル)では当時、吹雪で周囲が見えなくなる「ホワイトアウト」が発生したとみられ、専門家は「春山でも油断は禁物だ」と指摘している。

槍ヶ岳の遭難現場周辺(4日午前)=長野県警提供
槍ヶ岳の遭難現場周辺(4日午前)=長野県警提供

 松本署によると、死亡したのは岐阜県中津川市の会社員田口貴章さん(28)、同県土岐市の会社員西尾英昭さん(37)、愛知県一宮市の会社員二ノ宮宏之さん(49)。新穂高温泉(岐阜県)の登山口に提出された登山計画書では、3人は1泊2日の日程で槍ヶ岳を往復し、3日は山小屋に宿泊する予定だった。

 「当時は風速20メートルほどでふぶいており、視界はかなり悪かった」。3人が宿泊する予定だった槍ヶ岳山荘の男性支配人(52)はそう振り返る。田口さんは3日夜、意識不明の状態で地元の救助隊員4人に担架で運び込まれてきたという。長野地方気象台によると、槍ヶ岳周辺には寒気が流れ込み、大気の状態が不安定だったとみられる。

 NPO法人「信州まつもと山岳ガイド協会やまたみ」(松本市)の植松晃岳代表理事(67)は「春山は天候が急変することが多く、事前に気象情報を把握してほしい」とし、「途中で引き返す勇気も必要だ」と注意を呼びかける。

 県内では過去にも春山での遭難が発生し、多くの死傷者が出ている。公益社団法人「日本山岳・スポーツクライミング協会」(東京都新宿区)の尾形好雄・専務理事(72)も「春は日照時間が長いため、登山者の入山時間が早まる傾向がある。雪面がまだ固い状態だと、滑落の移動距離が長くなりがちで危ない。注意が必要だ」と警鐘を鳴らす。

■春山登山の主な遭難事故

 2006年3月 白馬村の唐松岳で、愛知県の男女4人が遭難、ガイドの男性が死亡

   09年4月 長野と富山両県境の鳴沢岳で京都府の大学山岳部員ら3人が死亡

   12年5月 同県境の白馬岳で福岡県の60~70歳代の6人が死亡

   18年3月 八ヶ岳連峰・阿弥陀岳で7人が滑落し、3人が死亡、4人が重軽傷

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2031027 0 社会 2021/05/05 10:57:00 2021/05/05 11:11:02 2021/05/05 11:11:02 槍ヶ岳の遭難現場周辺(県警提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210505-OYT1I50007-T.jpg?type=thumbnail

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