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携帯電話大手ソフトバンク(SB)の高速・大容量通信規格「5G」に関する営業秘密が流出した事件を巡り、同社は6日、元技術者の合場邦章被告(45)(不正競争防止法違反で起訴)と転職先だった楽天モバイルを相手取り、10億円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こした。

合場被告はSB社員だった2019年12月31日、私有パソコンでSBのサーバーに接続し、5Gの技術情報ファイルを自分宛てにメール送信して持ち出したとして逮捕・起訴された。
SB側は、この情報が楽天側で4か所の基地局建設などに使われたとみており、「被った損害は約1000億円に上る」と主張。楽天側に対し、損害の一部として10億円を請求したほか、情報の廃棄や基地局の使用停止なども求めている。
これに対し、楽天モバイルは「社内調査を実施したが、ソフトバンクの営業秘密を利用した事実は確認されていない」と反論し、「訴状を精査の上、裁判で当社の正当性を主張していく」とするコメントを発表した。合場被告は今年1月の逮捕後に退職したという。