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足踏み式消毒液スタンドに注意、「幼児の目に入った」と相談続発

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 新型コロナウイルスの感染防止で、アルコール消毒液を使う機会が増える中、子供の顔にかかったり、拭き掃除をしたドアノブが劣化したりするトラブルが起きている。火の近くで使えば、火災や、やけどにつながる危険性もあり、関係団体が注意を促している。

目の高さ

 「痛い」。先月11日、東京都杉並区のコンビニ店を訪れた男性会社員(41)が声に驚いて振り返ると、長女(5)が顔を覆っていた。入り口の足踏み式消毒液スタンドのペダルを踏んだところ、噴射された液がかかったという。長女は身長1メートル10。目の高さは消毒液のボトルとほぼ同じだった。

 公益財団法人「日本中毒情報センター」には、昨年1年間に消毒剤、除菌剤が目に入ったとする相談が265件寄せられた。近年は40件台で推移していたが、コロナ禍で一気に増え、約7割(187件)は5歳以下の幼児が関与していた。

 多くは、足踏み式スタンドのペダルを踏んだり、手を差し出すと消毒液が自動噴射される機器をのぞき込んだりした際に発生。ほぼ半数の事故は、目に痛みや充血といった症状がみられた。

 海外では、子供の目に消毒剤が入り、角膜を損傷した事例も報告されており、同センターは「目に入ったら、こすらずに洗眼する。痛みがあれば、医療機関を受診して」と呼びかける。

ドアノブ

 感染拡大後、複数の人が触れる設備や家具などを殺菌することが増えた。

 国民生活センターには昨秋、「幼稚園で、トイレのドアノブを消毒していたら、破損してしまった」との相談が寄せられた。

 この園では1日5回程度、市販のアルコール消毒液を使って、合成樹脂で覆われたノブを殺菌。スプレーで吹きかけたり、含ませた布で拭ったりしていたところ、約2か月後、亀裂が入ったという。

 国民生活センターが同種のノブを消毒液に24時間つけたところ、同じような亀裂が生じた。実験を担当した池田正慶さん(50)は「アルコールをかけると劣化する物質があるので、消毒前に確認してもらいたい。合成樹脂の場合、台所用の中性洗剤を使うのが良い」と指摘する。

危険物

 市販の消毒用アルコールの濃度は60~70%程度が多い。消防法が定める危険物に該当する可能性があり、その場合、灯油やガソリンと同じ「引火性液体」に分類される。

 製品評価技術基盤機構(NITE)は、消毒液をストーブの近くで使って出火したり、噴霧直後の手を火にかざして服の袖口が燃えたりする実験映像をホームページで公開している。製品安全広報課の山崎卓矢課長(50)は「コンロを使って室内で料理をする際などには、消毒液を近くで使わず、できるだけ手洗いで済ませてほしい」と話す。

 保管の際も注意が必要だ。総務省消防庁は「容器に入っていても可燃性の蒸気が漏れ、近くで火気を用いると引火する恐れがある。狭かったり、直射日光が当たって高温になったりする場所に置かないほうがいい」としている。

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