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樹木に囲まれた一軒家、なぜ一家殺傷の舞台に…容疑の男と接点なく

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 茨城県境町の住宅で2019年9月に親子4人が殺傷された事件は7日、殺人の疑いで埼玉県三郷市、無職岡庭由征よしゆき被告(26)(公記号偽造罪などで起訴)が逮捕されて急展開した。うっそうと茂る樹木に囲まれて集落からも離れた一軒家が、事件の舞台になったのはなぜか。岡庭容疑者と一家の接点も確認されていない。茨城県警は事件の経緯や動機の解明を進める方針だ。

容疑者逮捕を発表する県警の原田部長(中央)ら(7日、茨城県警境署で)
容疑者逮捕を発表する県警の原田部長(中央)ら(7日、茨城県警境署で)

 捜査本部のある境署で7日午後、原田哲也・刑事部長や綿引英治・捜査1課長ら県警幹部3人が記者会見を開いた。原田部長は「所要の捜査を実施した結果、関与が強まり逮捕した」と述べた。

 発表では、岡庭容疑者は19年9月23日午前0時40分頃、境町若林の会社員小林光則さん(当時48歳)の自宅で、光則さんと妻でパート従業員の美和さん(当時50歳)の胸や首を複数回刺すなどして殺害した疑い。

 事件では、2階の子ども部屋で就寝中の長男(14)が両腕や両足などを切られて重傷、次女(13)はスプレーを手にかけられた。長女(22)は1階で寝ていて無事だった。県警はこれらの傷害事件についても、岡庭容疑者が関与した可能性もあるとみている。

 捜査関係者によると、住宅1階の脱衣所の外壁に、よじ登ったとみられる足跡があった。県警は、脱衣所の無施錠の窓が侵入経路だったとみている。

 県警は延べ1万84人の捜査員を投入し、事件発生から約1年7か月で容疑者逮捕にこぎつけた。ただ、住宅の室内や周辺からは、凶器などの有力な手掛かりは見つかっていないという。

 直線で約30キロ離れた三郷市に住む岡庭容疑者には、小林さん一家との明確な関わりは確認されていない。境町内に親族はおらず、通い慣れた場所もないといい、県警は境町に地縁はないとみている。

 原田部長は「有力な情報や被害者との接点がなく、非常に難しい事件と認識している」と語った。

周辺住民 安堵と怒り

 容疑者の逮捕を知った境町の地元住民の間では、安堵あんどと怒りの声が交錯した。

 「逮捕されて良かった。ただただそれだけ」。近くに住む親戚男性(66)は言葉少なに語った。一方で、「残された子どもたちがかわいそうだ」と思いやった。美和さんと小学校の同級生だった女性(51)は「どうして事件を起こしたのか聞きたい」と容疑者に怒りをぶつけた。

 凶悪な事件に、住民らは不安な日々を送っていた。近所の女性(71)は事件後、自宅の防犯カメラを増やしたという。「容疑者が逮捕され、少しは安心できる」と話していた。

 夫婦を知る住民らによると、美和さんは明るい性格で、公民館の掃除など地域の行事にもきちんと参加していた。夫婦仲は良く、家族で食事や旅行に出かけていたという。光則さんは長男の野球の練習に顔を出し、子どもたちを熱心に指導。優しく温厚だったという。

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2036905 0 社会 2021/05/08 10:24:00 2021/05/08 12:08:11 2021/05/08 12:08:11 2019年に茨城県境町で発生した一家殺傷事件の被疑者逮捕について、境署で記者会見する茨城県警の原田哲也刑事部長(中央)ら(5月7日午後3時57分、茨城県境町の境署で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210507-OYT1I50132-T.jpg?type=thumbnail

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