都内の大規模会場、接種券36万人分が未発送…予約で明暗「取り残された気分」

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 防衛省が東京都と大阪府に設ける大規模接種会場で行う新型コロナウイルスワクチン接種の予約受け付けが17日、始まった。東京では23区内の65歳以上が対象となったが、読売新聞の調べでは、16日時点で7区で計約36万人分の接種券の発送を終えられていない。予約が取れた人からは喜びの声が上がる一方、接種券が届かなかった人は不満を口にした。

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■「ひと安心」

 「いつ接種できるかと気をもんでいたが、これでひと安心」。24日の接種予約が取れた東京都板橋区の会社役員男性(78)は笑顔を見せた。

新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場で部隊の発足式に臨む自衛隊員ら(17日、東京都千代田区で)
新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場で部隊の発足式に臨む自衛隊員ら(17日、東京都千代田区で)

 板橋区では、10日に約6000人分の集団接種の予約を受け付けたが、すぐに枠は埋まった。受け付けの再開は24日だ。個別接種の会場となっているかかりつけの医療機関は、80歳代以上への接種を優先しているため、諦めていた。男性は「地元で予約が取れずに困っていたので助かった」と話す。

会場の大手町合同庁舎3号館(17日、東京都千代田区で)
会場の大手町合同庁舎3号館(17日、東京都千代田区で)

 大規模接種会場での接種の予約には市区町村が発送する接種券が必要となる。大田区は約16万5000人の対象者に17日に一斉に発送する方法を取ったため、予約開始に間に合わなかった。「接種券番号を教えてほしい」といった問い合わせは13、14日の2日間で約120件寄せられたという。

 区内に住む女性(86)は「予約できずに取り残された気分。気管支ぜんそくを患い、コロナに感染すると重症化するとの不安があり、一日も早く接種したいのだが」と困惑する。

 大田区以外では、千代田、中央、新宿、荒川、練馬、葛飾の6区で65~74歳の接種券について発送を終えておらず、人数は7区で計約36万人に上る。これらの人への発送が始まるのは17~26日の見込みだ。

 接種券の発送を巡っては河野行政・規制改革相が混乱を防ぐため対象を限定しながら段階的に行うよう求めてきた経緯がある。練馬区の前川燿男区長は14日、「国の要請を踏まえ、(発送)対象者を細分化したにもかかわらず、唐突に接種会場を設置すると言われても対応できない」と苦言を呈するコメントを出した。

 

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