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競技場の車いす席、障害者の医師が「診断」…利用者目線で課題指摘

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 車いすの医師で順天堂大非常勤講師の雪下岳彦さん(48)(千葉県白子町)が日米の20か所以上の競技場などにある車いす席の写真をツイッターで紹介し、注目を集めている。車いすの利用者目線で課題を指摘しており、「東京パラリンピックを前に、誰もが使いやすい施設のあり方を考えるきっかけにしてほしい」と期待している。(石原宗明)

評価と駄目出し 

前の観客が立ち上がっても視界を遮られない車いす席がある「フクダ電子アリーナ」(2014年10月撮影)=雪下さん提供
前の観客が立ち上がっても視界を遮られない車いす席がある「フクダ電子アリーナ」(2014年10月撮影)=雪下さん提供

 「サイトライン(視線)の確保ができていて素晴らしい」。雪下さんは2019年9月、ラグビー・ワールドカップ日本大会の会場となった横浜国際総合競技場(横浜市)の車いす席についてこう投稿した。視界が広く、試合をよく観戦できる。

 しかし、同競技場でも、別の場所にある車いす席には駄目出しをした。前の席の人が立ち上がると視界が遮られ、スペースも狭く、同伴者が横に座りづらかった。「付き添いの人は車いすの『後ろ』で見るようにという案内が。国際基準だとアウト」と苦言を呈した。

 同競技場が建設された1997年当時は、バリアフリーの視点が今ほど求められていなかった。所有者の横浜市は「トイレなどの改修は進めているが、車いす席のスペースを広げるには一般席を減らす必要があり、すぐには対応が難しい」と頭を悩ます。

ツイッター

 雪下さんがネット上で車いす席の紹介を始めたのは2006年頃。18年からはツイッターで「#世界の車いす席」のハッシュタグを付け、日米の20施設以上を写真付きで投稿している。

 雪下さんは同大医学部6年だった1996年夏、ラグビー部の試合中に脊髄を損傷、首から下が麻痺まひした。療養を経て大学を卒業し、2002年から3年間、米国の大学と大学院に通った。

 留学中で一番印象に残っているのは、04年に訪れたカリフォルニア州の大リーグ球団パドレスの本拠地「ペトコパーク」。チケットの価格帯ごとに車いす席があり、グラウンド脇の特等席を選ぶこともできた。

 国内では、サッカーJ2・ジェフユナイテッド市原・千葉の本拠地「フクダ電子アリーナ」(千葉市)がお気に入り。110席の車いす席が7か所に分散し、様々な角度から観戦できるほか、売店にも健常者と同じルートで行ける。「アリーナが好きでジェフのファンになった」

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2079911 0 社会 2021/05/26 15:00:00 2021/05/26 15:00:00 2021/05/26 15:00:00 前の観客が立ち上がっても視界を遮られない車いす席がある「フクダ電子アリーナ」=雪下さん提供 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210526-OYT1I50075-T.jpg?type=thumbnail

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