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大学進学 2%どまり
児童養護施設は、児童福祉法に基づき、家庭での養育が難しい原則18歳未満の子どもが過ごす。全国に約600か所あり、約2万4900人が入所している。
同施設や里親家庭など社会的養護経験者は「ケアリーバー」と呼ばれ、多くが施設などを出た後、周囲に頼れる大人がおらず、厳しい状況に置かれている。
厚生労働省が今年4月に公表した初の実態調査では、退所直後の進路は、就職・就労が53・5%、進学・通学は36・3%。最終学歴は、高校が64%、中学が15・4%で、大学は2%にとどまった。文部科学省によると、全体の大学進学率は昨春で54・4%だった。
現在の生活について「収入より支出の方が多い(赤字)」と回答したのは22・9%。「過去1年間に病院や歯科などを受診できなかった」のは20・4%に上り、うち66・7%が「お金がかかるから」を理由に挙げた。
施設出身者については、2017年度から自立が難しい場合は原則22歳の年度末まで施設で過ごせるようになった。