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土中に数ミリでも根の断片が残れば再生し、畑を所有する女性は「抜いても抜いても、すぐ生えてくる」。池を管理する住民組織「米山
外来種対策を担当する県自然環境課は5月、本田池を視察したが、その時よりも事態は悪化した。
今後、危惧されるのは稲への影響だ。周辺には田植えを控えた田んぼもあり、水を張ったところにナガエツルノゲイトウが入ると、畑とは比較にならない速さで増殖。茎の長さが1メートルを超えるため、稲に覆いかぶさって成長を阻害し、収穫量の減少を引き起こす危険性が高いという。
水辺ネットの碓井信久さんは現場を確認した上で、「ため池やその水系だけの対策を考えればよかった段階から、状況は最も深刻なレベルにまで一気に高まった」と強調。「より多くの人に周知し、対策を加速させないと、手に負えなくなる」とし、淡路島内の各地へ拡大する可能性も指摘している。
◆ナガエツルノゲイトウ=南米原産の多年草。国内初の確認事例として1980年代に県内で見つかり、琵琶湖(滋賀県)など全国各地に拡大した。ブラックバスなどの生息地で多く見られ、釣り人が媒介している可能性が指摘されている。ため池では水質の悪化や、水路が塞がれる被害が懸念される。
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