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設計変更・防腐処理の確認、検査素通り…女性転落死の階段崩落事故

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 東京都八王子市で4月、アパートの外階段が崩落して住民女性(当時58歳)が転落死した事故で、建築確認検査で不適切な施工を見抜けていれば、事故を防げたのではないかとの見方が出ている。検査はどのように行われたのか。

■設計を変更

事故現場とは別の則武地所の施工アパート。外階段にネットなどで安全対策が講じられている(3日、東京都八王子市で)
事故現場とは別の則武地所の施工アパート。外階段にネットなどで安全対策が講じられている(3日、東京都八王子市で)

 アパートは個人が建築主で、横浜市の建築事務所が設計。同事務所の建築士が2012年11月、民間の指定確認検査機関「J建築検査センター」(東京都渋谷区)に建築確認を申請し、相模原市の「則武のりたけ地所」(破産手続き中)が施工した。警視庁が業務上過失致死容疑で捜査している。

 捜査関係者によると、当初の設計では、1階と2階をつなぐ外階段は鉄製の直線階段で、踊り場はなかった。その後、U字の「折り返し階段」に変更され、踊り場に木材が使用された。直線だと傾斜がきつかったためとみられるが、建築基準法で義務づけられている検査機関への設計変更届は提出されていなかった。

 一方、建築士が建築確認申請の際にJ建築検査センターに提出した施工の「仕様書」には、外階段に木材を使う場合は同法施行令で義務づけられている防腐処理を行うよう明記されていた。だが、実際には防腐処理は行われず、木材が雨水で腐食して階段が崩落したとみられている。

 J建築検査センターは、13年4月の中間検査と同年10月の完了検査で、施工に問題はないとして検査を終えていた。検査を担当した社員は「8年も前のことで覚えていない」と社内で話しているといい、設計変更や防腐処理について確認したかは分かっていない。

 設計変更は通常、建築士が行い、建築主が検査機関に届け出る。建築士は取材に「設計変更届が提出されなかった理由は分からない」と答えており、警視庁が当時の経緯を調べている。

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2105901 0 社会 2021/06/07 05:00:00 2021/06/07 05:09:56 2021/06/07 05:09:56 則武地所が施工したアパートの一つ。ネットなどで安全対策が講じられている=警視庁撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210606-OYT1I50096-T.jpg?type=thumbnail

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