北海道にはたくさんいたけど、「見たことない」…「新しい特産品に」と牧場開設

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 北海道出身で2019年に秋田県立大を卒業した武藤達未さん(24)が1日、秋田市河辺岩見の小平岱地区に羊とウサギを中心にしたユニークな牧場を開設した。「秋田の新しい特産品にしたい」と意気込んでおり、5年後をめどに羊100頭、ウサギ500匹の飼育を目指す。

 武藤さんは北海道東部の白糠町出身。父の浩史さんが営む羊牧場で、幼い頃からエサやりをしたり、生まれたばかりの子羊にミルクをあげたりして家業を手伝ってきた。

 地元の高校を卒業し、県立大生物資源科学部に入学したが、秋田に羊がいないことに気が付いた。武藤さんは「友達にも見たことがないと言われた。北海道にはたくさんいたけど、羊って珍しかったんだと実感した」と振り返る。

 県立大では微生物や食品衛生について学び、卒業後は実家の牧場を継ごうと考えていた。だが、秋田県産の羊毛で作品作りをしていた経験を持つ同大の教員と知り合い、羊毛に親しむ「つむぎサークル」を学内に設立。毛を刈り、紡ぎ、染色して仕立てた人形などを学園祭で展示すると、1日に100~200人ほどの来場客があり、徐々に、「秋田に残りたい」という気持ちが高まっていったという。

 学園祭を終えた4年生の秋、大仙市協和峰吉川で羊やウサギを飼育している「ハピー農場」を訪ねた。独立を前提に働きたいと頼み込み、大学を卒業した19年4月から働き始め、今年5月までの2年間、飼育や牧場経営のノウハウを学び、牧場開設の準備を進めた。

羊とウサギの牧場を開業した武藤さん(10日、秋田市河辺岩見のあきた牧場で)
羊とウサギの牧場を開業した武藤さん(10日、秋田市河辺岩見のあきた牧場で)

 牧場の名は「あきた牧場」。自宅近くの5ヘクタールから始め、5年後をめどに10ヘクタールまで広げるつもりだ。現在は羊3頭とウサギ5匹を飼育しており、2棟の畜舎を建築中。食用として1年目は羊16頭とウサギ150匹、5年目に羊100頭、ウサギ500匹まで増やすことを計画している。

 武藤さんは「不安も大きいが少しずつ規模を拡大し、『東北で羊、ウサギといえばあきた牧場』と言われるようにしたい」と話している。

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