接種担当の医師、時給3万円も…県「取り合いになっている」

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 新型コロナウイルスのワクチン接種で、茨城県は13日、県庁敷地内の体育館に大規模接種会場を開設する。二重接種などのトラブルを避けるため、受付から問診や接種を経て会場を出るまで、一方通行の順路を設定。「コ」の字形の動線を確保した。効率を高めるため六つのレーンを設け、1時間で約100人に接種する。

 体育館では、玄関外に待機スペースを設け、20~30人ずつ会場内に誘導する。出入り口は仕切りで分離し、接種前の人と接種済みの人が混じらないようにする。

 受け付け後は係員が待機スペースに誘導する。問診と接種はAからFの6レーン。動線が錯綜さくそうしないように、同じレーンで問診と接種を受けてもらう予定だ。

 ただ、混雑状況などによっては、隣のレーンでの接種も例外的に認める。Aで問診を受けた人は基本的には接種もAで受け、Bでの接種も可能という流れだ。

 初日の13日は、東京五輪の警備に携わる警察官や、小美玉市や那珂市のエッセンシャルワーカー(社会生活に不可欠な業務に従事する人)らに接種する。19日からは、水戸や城里など6市町の高齢者への接種も始める。

     ◎

 各レーンには問診の医師、接種担当の看護師を1人ずつ配置する。ワクチンを注射器に充填じゅうてんする作業には、薬剤師を3人程度充てる予定だ。副反応や体調不良などに対応するため、医師1人も待機する。誘導などにあたる民間事業者のスタッフや警備員らも含めると、約70人の体制だ。

 県は、エアコンも10台新設。熱中症対策にも万全を期す。

 高齢者の接種が進めば、64歳以下の住民にも対象を広げる。会場の設置期間は5か月半と長丁場。「安全、安心な会場運営」のため、体制や配置などは随時見直す方針だ。

 県は県内各地に、計5か所の大規模接種会場を設ける予定だ。派遣会社などを通して医療人材を確保する方針で、医師の時給は2万~2万5000円と見込む。ワクチンの供給が増えた結果、接種にあたる人材の獲得競争が激化。首都圏平均の相場(約1万5000円)より割高となっている。

 会場は11月末まで設置予定で、確保予定の医師は延べ約1万人に上る。県が今年度一般会計補正予算案に盛り込んだ5会場の設置事業費97億円のうち、看護師や薬剤師も含めた医療人材の派遣委託費用は43%の42億円に達している。

 県によると、接種に携わる医師の時給は地域によって異なり、県内では5000円~3万円程度と幅がある。県は「医師などの取り合いになっている」としている。

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2119147 0 社会 2021/06/12 11:21:00 2021/06/12 11:34:32 2021/06/12 11:34:32 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210612-OYT1I50039-T.jpg?type=thumbnail

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