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【独自】球磨川氾濫で流された鉄道橋、豪雨遺構に…村がJR九州から譲り受け

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 昨年7月の九州豪雨で熊本県球磨村を流れる球磨川が氾濫し、橋桁ごと流されたJR肥薩線の「第二球磨川橋りょう」が、災害遺構として保存されることが分かった。所有するJR九州から今春、無償で譲り受けた村が整備に乗り出す。豪雨被害の「象徴」として防災教育に役立てたい考えで、展示場所や保管方法などを今後、検討していく。(前田敏宏)

橋桁ごと流され、球磨川に横たわる第二球磨川橋りょう。右奥に見えるのが橋脚(昨年12月、熊本県球磨村で)=内村大作撮影
橋桁ごと流され、球磨川に横たわる第二球磨川橋りょう。右奥に見えるのが橋脚(昨年12月、熊本県球磨村で)=内村大作撮影

 第二球磨川橋りょうは、JR肥薩線(熊本県―鹿児島県)那良口―渡間の球磨川に架かる全長約179メートルの鋼製橋。1908年に架けられたが、九州豪雨で石造りの橋脚を残してほとんどが流された。保存されるのは、橋の骨組みで、「第二球磨川」と記入された柱もある。

SL人吉が走る第二球磨川橋りょう(2014年10月)
SL人吉が走る第二球磨川橋りょう(2014年10月)

 豪雨では村内25人が犠牲となった。県によると、球磨川に架かる鉄道橋以外の10か所の橋が流されたほか、川沿いを走る国道219号も至る所で崩落した。

 同線では第二球磨川橋りょうのほか、「球磨川第1橋りょう」も濁流で流された。さらに線路に土砂が流入するなど被害箇所は約450に上った。復旧工事は進まず、豪雨から1年近くになる今も、八代(熊本県八代市)―吉松(鹿児島県湧水町)間の約87キロで運休が続く。JR九州は「過去にない規模の被害」とする。

 豪雨被害からの再生を目指して球磨村は今春、復興計画を策定。教訓を後世に残すため、災害遺構の活用を決めて計画に明記した。第二球磨川橋りょうを遺構に選んだのは、橋桁ごと川へ崩落するなど甚大な被害を受けたことが決め手の一つ。古くからの物資輸送の歩みを物語る橋でもあり、経済産業省の「近代化産業遺産群」の一つにも認定されるなど地域に親しまれていることも大きかった。

 橋りょう提供について、村の呼びかけにJR九州は「少しでも役立ててもらえるならば幸い」と快諾。横倒しだった橋は引き揚げられ、橋桁などが部材ごとに解体されて現在、村有地で保管されている。

 

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2125968 0 社会 2021/06/15 15:00:00 2021/06/15 15:37:55 2021/06/15 15:37:55 球磨川に横たわる第二球磨川橋梁(昨年12月、熊本県球磨村で)=内村大作撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210615-OYT1I50052-T.jpg?type=thumbnail

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