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能登半島沖の好漁場「
日本の排他的経済水域(EEZ)にある大和堆では、水産庁が年間を通じて違法操業の取り締まりを行い、イカ漁シーズン(6月頃~12月頃)は海保も合同取り締まりにあたっている。
水産庁によると、今年は昨年より1か月早い4月下旬から違法操業が確認され、5月27日までに320隻の中国漁船に音声などで退去するよう警告した。このうち91隻は放水して退去させた。昨年は5月下旬から6月1日までの警告隻数が54隻で、約6倍に急増している。同庁の担当者は「意図はわからないが、今年は多くの中国漁船が早い時期からいる」と警戒する。
海保は5月26日頃から取り締まりに加わり、今月14日までに中国漁船148隻に退去警告を行った。昨年の実績107隻を上回っており、管轄の第9管区海上保安本部以外からも応援を受けている。
大和堆では北朝鮮漁船の違法操業が目立っていたが、昨年は激減した。新型コロナウイルスの影響とみられている。一方で、中国漁船が増えており、当局は今年もこの傾向が続くとみる。
イカ漁の拠点・石川県能登町では、今月6日にイカ漁が始まったばかり。石川県漁協小木支所の坂東博一参事代理(51)は「近年の大和堆の不漁は乱獲が一番の原因だと思う。今年も心配だ」と話している。