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ホームドアない駅は「欄干ない橋」と同じ…視覚障害者に死の恐怖「整備急いで」

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 鉄道駅のバリアフリー施設で整備が急がれるのが、ホームドアだ。視覚障害者の転落事故は毎年60~80件起きており、死亡事故も絶えない。視覚障害がある人たちからは早期整備を求める声が上がるが、新型コロナウイルスによる鉄道各社の経営悪化の影響も懸念される。(越村格)

JR上中里駅に2月に設置された最新式のホームドア(5月20日、東京都北区で)=須藤菜々子撮影
JR上中里駅に2月に設置された最新式のホームドア(5月20日、東京都北区で)=須藤菜々子撮影

 「痛みよりも、列車にひかれる恐怖を先に感じた」。15年近く前、東京都練馬区の西武池袋線大泉学園駅でホームから転落した 鍼灸しんきゅう 師の男性(61)は振り返る。

 30歳代で網膜色素変性症を発症し、すでに光が少し分かるぐらいの視力だった。鍼灸の勉強会に参加するため、自宅近くの大泉学園駅を利用した時のこと。電車がホームに到着した音が聞こえ、一歩踏み出したところ、線路へ転落し、足に強い衝撃を受けた。

 「電車にひかれ、死んでしまう」。最初に感じたのは痛みよりも死の恐怖だった。立ち上がって手を伸ばすと、ホームの端をつかむことができた。何とかはい上がり、手足の打撲程度のけがで済んだ。

 転落したのは、向かいのホームに到着した電車の音が反射して錯覚を引き起こしたためだった。その後も何度か、気づいたらホームの端にいて、ヒヤリとしたことがある。男性は「運良く足をひねらずに済み、電車も来なかった。視覚障害者にとって、駅のホームを歩くのは、欄干のない橋を渡っているようなもの。ホームドア整備を急いでほしい」と訴える。

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2139425 0 社会 2021/06/20 05:00:00 2021/06/20 11:40:41 2021/06/20 11:40:41 JR上中里駅に導入されているホームドア(20日午後2時5分、東京都北区で)=須藤菜々子撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210620-OYT1I50030-T.jpg?type=thumbnail

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