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空き缶集めに罰則案、ホームレス「集めないと生きていけない」

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 約180人のホームレスが暮らす川崎市。現在、その“生業”であるアルミ缶集めを禁止する条例改正の動きが進む。高齢化も進み、路上暮らしがいっそう難しくなる中、ホームレスを巡る「今」を追った。(村松魁成)

アルミ缶を集めるタダシさん(川崎市川崎区で)
アルミ缶を集めるタダシさん(川崎市川崎区で)

 夜になるとまだ肌寒い春、約束した午後9時半に川崎区の稲毛公園に向かうと、白髪交じりのぼさぼさ髪のタダシさん(47)が待っていた。寒そうなサンダル履きだ。

 すえたにおいを漂わす70リットルの袋を載せた台車を第1京浜沿いから押し、京急川崎駅周辺へ。住宅地の路地を抜け、ゴミ集積所や自販機のゴミ箱があると、慣れた手つきで両手を突っ込みアルミ缶を選んで袋に詰める。「道路で音を立てると怒られるからね」。つぶすのは公園だ。

 歩きながらぽつりぽつりと話す。市内のホームレスでは若手だが路上歴は10年。5年ほど前から缶集めで週2回、朝と夜に歩くといい、「ここはペットボトルばかり」「ここは朝の方がたくさん集まるんだよ」とピンポイントで指さす。台車が重くなっても、片手で軽やかに動かす。花見客からもらった缶も合わせ、約1時間半歩いて約30か所で4袋分を集めた。

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2151357 0 社会 2021/06/24 07:31:00 2021/06/24 20:17:03 2021/06/24 20:17:03 アルミ缶を集めるタダシさん(19日午後10時13分、川崎市川崎区で)=村松魁成撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210623-OYT1I50142-T.jpg?type=thumbnail

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