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蝶ネクタイにエプロン、空港ロビーで靴磨く航空会社の元社長

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 北九州市の北九州空港で1日、同市に本社を置く航空会社「スターフライヤー」の前社長、松石禎己さん(68)がボランティアで靴の汚れ落としを始めた。同社顧問を6月末に退任し、空港や同社への恩返しをしたいと企画した。(池田圭太)

出発ロビーで利用客の靴の汚れを落とす松石さん
出発ロビーで利用客の靴の汚れを落とす松石さん

 「つま先を磨くだけでも違いますよ。これでどうでしょう」。出発ロビーの一角で、蝶ネクタイにエプロン姿の松石さんが利用客らと言葉を交わしながら、ブラシやクロスを使って革靴の汚れを落としていた。東京に商談に向かうという同市小倉北区の会社員石井翔さん(37)は「きれいになり気持ちが引き締まった」と喜んでいた。

 ANA出身の松石さんは、スカイネットアジア航空(現・ソラシドエア、宮崎市)副社長などを経て、2014年にスターフライヤー社長に就任。20年から同社顧問を務めていたが、6月30日付で退任した。

 同社社長時代に発案し、15年と18年に社員と一緒に行っていた同空港での靴磨き。利用客へのサービス向上のためだけでなく、社員の連帯感を強める狙いから実施していた。今回は単独で行っていることから「靴の汚れ落とし」と称して8月末までの平日の午前中に行う予定だ。

 これまで、靴磨きのほか、空港内での抹茶の振る舞いや、上空から初日の出を眺めるフライトなど、ユニークな企画を打ち出した松石さん。新型コロナウイルスの影響で空港利用客は大幅に減っているが、「意気消沈せず、社員自ら考えて動く『考動』を起こすためのカンフル剤になれば。利用客の皆さんにもすっきりした気持ちで旅立ってほしい」と笑顔で語った。

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2175223 0 社会 2021/07/02 21:23:00 2021/07/02 21:23:00 2021/07/02 21:23:00 出発ロビーで利用客の靴の汚れを落とす松石さん(1日午前8時6分、北九州空港で)=池田圭太撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210702-OYT1I50015-T.jpg?type=thumbnail

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