熱海の土壌「100年に1度の水分量」…梅雨前線の停滞で大雨

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 静岡県熱海市で起きた土石流の要因となった大雨は、梅雨前線が本州より南の太平洋側に停滞している影響でもたらされた。近年、7月上旬に豪雨災害がたびたび発生し、甚大な被害が出ている。4日以降も日本列島の広い範囲で強い雨になる恐れがある。

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大規模な土砂崩れにより、土砂にのみ込まれた現場(3日午後5時33分、静岡県熱海市で、読売ヘリから)=川口正峰撮影
大規模な土砂崩れにより、土砂にのみ込まれた現場(3日午後5時33分、静岡県熱海市で、読売ヘリから)=川口正峰撮影

 気象庁によると、今回の大雨は6月30日から降り始め、1日朝には東京都の伊豆諸島北部で、災害級の大雨をもたらす「線状降水帯」が発生した。新島村では1日で平年の7月1か月分の雨量を超えた。

 その後も各地で断続的に大雨となり、3日午後8時までの48時間雨量は、静岡県森町で最大475ミリ、富士市で451ミリ、浜松市北区で336・5ミリ、神奈川県平塚市で284・5ミリを観測。いずれも7月1か月分を上回った。

 防災科学技術研究所は3日午前まで3日間の雨量から熱海付近で土壌に含まれる水分量を計算。同研究所水・土砂防災研究部門の三隅良平部門長は「熱海付近では、100年以上に1度程度でしか起きないほどの土壌の水分量になった」と指摘した。

 梅雨の終盤となる7月上旬は、列島の南から東に広がる太平洋高気圧の縁に沿って大量の水蒸気が日本列島に吹き込み、前線付近で大雨になりやすい。

 気象庁によると、九州豪雨などが発生した2020年7月上旬(1~10日)に全国で観測された降水量は約20万8300ミリに達し、西日本豪雨が起きた18年7月上旬(同)は約20万7500ミリだった。

 今後、梅雨前線は北上し、強い雨が降る恐れもある。4日午後6時までの24時間雨量は、東海で120ミリ、関東甲信で100ミリが予想されている。5日午後6時までの24時間雨量は、九州北部で100~200ミリ、北陸、東海、中国地方では100~150ミリ、関東甲信、近畿では50~100ミリが見込まれている。

 4日から5日にかけては、日本海側でも大雨が予想されている。気象庁は土砂災害や浸水被害などに最大限警戒するよう求めている。

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