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真っ黒い土石流、外に飛び出した隣家の夫婦は「すぐ土砂にのまれた」…声詰まらせる住民

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国道135号周辺

 大量の土砂は激しい勢いで家々をなぎ倒し、国道135号にも流れ込んだ。流れる土砂の上に建物が載っている。近くに住む男性(76)は、その異様な光景を前に立ち尽くした。

 3日午前10時過ぎ、男性は自宅で「ゴーゴー」と激しく流れる川の音を聞いた。自宅とは徒歩2、3分の距離。外に出ると、すでに国道には大量の土砂が流れ込んでいた。危険を感じて自宅に戻ろうとした時、建物をなぎ倒す 轟音ごうおん とともに、その光景を目の当たりにした。自宅は被害を免れたものの、男性は「恐ろしい」と声を震わせた。

 「家を出るのがあと少し遅かったら生き埋めになっていた」。電器店を営む男性(67)は、顔をこわばらせた。午前11時過ぎに妻と車で外出したが、同15分頃に町内会長から「家の前が土砂で埋まっている」と電話を受けた。渋滞で1時間かけて帰宅すると、土砂は店舗周辺の住宅をのみ込み、店舗にも大量の土砂が流れ込んでいた。「父の代から80年近くやってきた店なのに」と落胆した。

 自営業の女性(49)は、「土砂がバーッと家の数メートル前まで押し寄せた。人の叫び声も聞こえた。バスが半分ほど埋まっているのが見えた。恐ろしい光景で信じられない」と話した。

沿岸部

がれきと土砂にのまれた路線バス(3日午後3時11分、熱海市伊豆山で)=栗山泰輔撮影
がれきと土砂にのまれた路線バス(3日午後3時11分、熱海市伊豆山で)=栗山泰輔撮影

 伊豆山港近くでは、漁師の男性(61)が土石流に巻き込まれそうになった。「とてつもないスピードで茶色の水と泥、マットレスや材木、石が大きな音とともに流れてきた。近くのビルに逃げて間一髪だった」と話した。

 熱海市の自営業男性(57)は、被災地域の実家で一人暮らしをする93歳の母親の身の上を案じた。母がいたはずの実家は、土石流の向こう側で、いまも連絡がつかない。「叫んで安否を確認したかったが、土石流の音で声が届かない。無事でいてほしいが」と祈るように語った。

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2177267 0 社会 2021/07/03 23:31:00 2021/07/04 12:59:16 2021/07/04 12:59:16 土石流に襲われた街並みをぼう然と見つめる住民ら(3日午後5時31分、静岡県熱海市で)=関口寛人撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210703-OYT1I50118-T.jpg?type=thumbnail

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