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中高年「リターンライダー」急増…感染心配せず、体力の過信禁物

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 オートバイで遠出するツーリングが気持ちよい季節になってきた。近年は、就職や結婚などを機に乗るのをやめた人たちが、中高年になって再び乗り始める「リターンライダー」が増えている。体力の衰えを認識しないまま運転し、事故につながるケースもあり、山形県警は注意を呼びかけている。(常陰亮佑)

「密」の心配いらず

「軽二輪はリターンの方にも人気です」と話す丹野店長(7日、山形市浜崎のハヤサカサイクル山形店で)
「軽二輪はリターンの方にも人気です」と話す丹野店長(7日、山形市浜崎のハヤサカサイクル山形店で)

 「通勤用に小型のオートバイに乗っていた人が、中高年になって生活が落ち着き、趣味として大型を購入するケースがある」

 山形市浜崎のバイク販売店「ハヤサカサイクル山形店」の店長の丹野信一さん(55)は、リターンライダーの増加を実感している。特に新型コロナウイルスが流行してから、感染を心配せずに楽しめる点を購入理由に挙げる客もいる。1~4月には友人同士という中年の男女8人が、「久しぶりにバイクに乗りたくなった」などと言いながら、相次いで購入していったという。

購入者平均54歳

 二輪車の山形県内の保有台数は、自動車検査登録情報協会(東京)によると、2020年3月から21年3月にかけ、一気に785台増えている。それまでは、毎年200~400台前後の増加数だった。

 全国的にもオートバイ人気は高まっている。全国軽自動車協会連合会(東京)によると、初心者でも比較的乗りやすい「軽二輪」(排気量126~250cc)は、20年度の新車販売台数が約7万6000台と、19年度の約1・3倍となった。

 一方で、ライダーの高齢化も進んでいる。日本自動車工業会(東京)によると、19年度の二輪購入者の平均年齢は54・7歳。購入者の約4割は60歳代以上が占めた。排気量の大きな大型のオートバイを購入する人ほど、主な用途はツーリングである割合が高かった。

県警「安全対策を」

 オートバイに乗った事故は、ツーリングが増えるこの時期に多発する。

 6月13日午前11時40分頃、朝日町太郎の林道では、友人とツーリングをしていた、山形市の男性会社員(40)のオートバイが走行中に転倒。男性は足の骨を折る重傷を負った。

 現場は緩やかな右カーブ。砂利道だが、乗っていたのは悪路に強いオフロードタイプで、対向車などもいなかった。寒河江署は、速度を出し過ぎ、カーブを曲がりきれなかった可能性があるとみている。

 県警交通企画課によると、16~20年の過去5年間で排気量125cc超のオートバイを運転中の死亡・重傷者数は148人だった。そのうち40~50歳代が61人と4割以上に上る。ツーリングなどの娯楽、観光目的で乗車中の事故が約6割と多い。

 同課の奥山祐管理官は「若い頃に比べ、中高年の身体能力は確実に低下している。転倒に備え、胸部にプロテクターを装着するなど、安全対策をしっかり取って楽しんでほしい」と呼びかける。

 オートバイメーカー大手のホンダ(東京)の広報担当者は、自動車に比べて、二輪車の車体で出来る安全対策は限られると指摘。「事故防止には『乗り方』に気を付けることが最優先。自分の身体能力をしっかり把握し、コントロールできるスピードを理解してほしい」と話している。

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2188929 0 社会 2021/07/08 11:00:00 2021/07/08 13:26:22 2021/07/08 13:26:22 「軽二輪はリターンの方にも人気です」と説明する丹野さん(7日午前11時7分、山形市浜崎で)=常陰亮佑撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210708-OYT1I50042-T.jpg?type=thumbnail

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