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熱海のインフラ被害深刻、下水道の復旧難航

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 静岡県熱海市の土石流災害では、家屋の倒壊は免れたものの、断水などインフラの被害で避難を余儀なくされた住民が多くいる。13日で発生から10日が経過し、水道やガスの復旧が進む一方、下水道は修繕の見通しが立たない場所もある。

 「帰宅に向けて一歩前進した」。12日に行われた一時帰宅で、家の様子を確認した男性(80)は、蛇口から流れる水を見て胸をなで下ろした。 伊豆山いずさん 神社の近くにある自宅は土砂の被害を免れたが、水道やガスが止まり、男性は避難先のホテルで過ごしてきた。

土石流で被害を受けた建物付近で、所在不明者を捜索する消防隊員たち(13日午前、静岡県熱海市で)=武藤要撮影
土石流で被害を受けた建物付近で、所在不明者を捜索する消防隊員たち(13日午前、静岡県熱海市で)=武藤要撮影

 市によると、伊豆山地区では一時、全世帯の4割にあたる約1100戸が断水した。土石流の起点から約900メートル下流に配水池があり、大量の土砂の流入で水道管が破断するなどしたためだ。

 復旧作業は進み、12日現在、家屋が倒壊するなどした240戸を除くと、断水は92戸まで減った。市は今週中の全面復旧を目指す。

 停電は、土石流が起きた3日のうちに解消された。最大521戸で止まったガスの供給は12日時点で87戸となり、数日で復旧できる見通しという。

 難航しているのは下水道だ。39戸は下水を全く流せず、22戸は使用量が制限されている。土砂に埋まった 逢初あいぞめ 川沿いの地中にある下水管が破断したか、詰まったためとみられる。下流では行方不明者の捜索活動が続いており、市は「いつ下水管の修繕ができるか見通しが立たない」とする。

 地区の中には下水道ではなく、自宅の浄化槽を通して、逢初川に排水している家もある。80歳代男性は「救助作業が行われているところに、水なんか流せるわけがない」として当面、避難生活を続けるつもりだ。

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2202058 0 社会 2021/07/13 12:08:00 2021/07/13 16:01:42 2021/07/13 16:01:42 土石流が発生した現場で、行方不明者を捜索する消防隊員たち(13日午前7時5分、静岡県熱海市で)=武藤要撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210713-OYT1I50057-T.jpg?type=thumbnail

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