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「ごみゼロ」を地域のブランドに…山深い町に移住した24歳の挑戦

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大塚桃奈さん「BIG EYE COMPANY」最高環境責任者

 どうしたらごみをゼロにできるかをローカルな視点で考えたい――。大塚桃奈さん(24)が大学卒業後に向かったのは、徳島県東部の上勝町。2003年に日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」をした自治体だ。20年5月、同町にオープンした環境型複合施設「上勝町ゼロ・ウェイストセンター WHY」を管理・運営するリーダーとして、山深い人口1500人の町から国内外に取り組みを発信している。(編集委員 宮智泉)

写真はいずれも鈴木竜三撮影
写真はいずれも鈴木竜三撮影

    おおつか・ももな  1997年生まれ。国際基督教大学卒。2020年に徳島県上勝町に移住。「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」を運営するBIG EYE COMPANYのCEO(最高環境責任者)

クエスチョンマーク形の施設

上勝町ゼロ・ウェイストセンター(小型無人機から)
上勝町ゼロ・ウェイストセンター(小型無人機から)

 上空からみるとクエスチョンマークの形をしたこの施設は、ごみの分別拠点、不用品を持ち込み、必要な人が無料で持ち帰れるリユースショップ、交流スペースや体験型宿泊施設を併設する。ごみの総量削減とリサイクルに取り組む同町は、自治体によるごみ回収がなく、町民がごみを持ち込み、45種類に分別する。リサイクル率は約80%だ。

 「ここには町の人たちがごみ問題に取り組んできた18年間の実績とストーリーがある。ゼロ・ウェイストを地域のブランドとして広く伝え、ごみからくらしを考える。そのきっかけを作っていくのが、私の仕事です」

ファッションきっかけに環境に関心

 ファッションデザイナーになるのが夢で、中学時代にはデザインコンテストで賞をもらった経験もある。高校3年の夏休みにロンドン芸術大学の夏期コースに短期留学した。「大量生産・大量廃棄などファッション業界が抱える課題を調べる過程で服と社会の結びつきを考えるようになり、環境問題に関心を持ちました」

 同じ頃、ファッション業界の裏側を描いたドキュメンタリー映画「ザ・トゥルー・コスト」を見て、ショックを受けた。

 「ファッションは楽しいと思っていたが、考えていたのは着る人のことばかりだったと気が付いたんです」

 大学では公共政策と環境研究を専攻。大学1年の時から、留学費用をためるために、店舗スタッフを募集していたファッションデザイナーの皆川明さんの店でアルバイトを始めた。皆川さんのブランド「ミナ・ペルホネン」はどこか詩的で、使っているテキスタイルにひとつひとつ名前がつけられている。セールもしない。

 長く大切にしてもらえる服を作るために、国内の生産者との長く続く関係を築いていることも知り、感動した。

 大学で学ぶ開発学では海外での支援やフェアトレードについて取り上げられることが多かったが、国内の生産者と持続可能な関係を作っていくものづくりもフェアトレードなのだと気付いたという。

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2235058 0 社会 2021/07/26 15:00:00 2021/07/28 09:31:21 2021/07/28 09:31:21 「ネクストブレイク」用、上勝町ゼロ・ウェイストセンターの大塚桃奈さん(11日、徳島県上勝町で)=鈴木竜三撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210726-OYT1I50069-T.jpg?type=thumbnail

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