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「仲間外れ」恐れて…大麻の誘い断れない若者たち、警察は「どんな理由でも必ず検挙する」

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 昨年、福井県内で大麻取締法違反の疑いで摘発された人数は22人に上り、過去10年で最多だったことが、県警のまとめでわかった。30歳代以下の若年層が6割超を占めており、「仲間外れ」を恐れて誘いを断れないケースも目立つ。県警は「どんな理由であっても、必ず検挙する。誘われても絶対に断って」と呼びかけている。(長沢勇貴)

 「たばこ感覚で吸っていた」。大麻取締法違反に問われた会社員の男(21)は、7日に地裁で開かれた初公判で語った。検察側の冒頭陳述などによると、男は18歳の頃、職場の先輩に誘われて大麻を始めた。「好奇心もあって断れなかった」という。

 今春、ツイッターで知り合った密売人から大麻を購入。自宅で乾燥大麻約1・5グラムを所持したとして5月、地検に起訴された。「もっと早くやめるべきだった」と話し、うなだれた。

 県警によると、2020年の摘発者数22人を年代別に見ると、30歳代以下が14人を占めていた。19年は15人で、全摘発者数の9割だった。摘発者はこの10年で3倍に増えており、21年も上半期で既に9人に上っている。

 知人からの誘いがきっかけになる傾向も顕著だ。警察庁が20年10~11月に同法違反(単純所持)で摘発された748人を調査した結果、20歳代の7割が「他人に誘われて使用を始めた」と回答した。同庁は、誘いを断って関係を悪化させたくないとの心理が背景にあるとみている。

 県警は増加傾向に歯止めをかけようと、高校や大学などで薬物の危険性を訴える授業を行ったり、県警の公式ツイッターを利用して若者に危険性を呼びかけたりしている。県警組織犯罪対策課の細田昌希次席は、「軽い気持ちで手を出すと、人生を棒に振りかねない。友人から大麻の誘いを受けたら、まずは警察に相談してほしい」と話している。

危険性を理解、2割に満たず

 インターネット上で「大麻は安全」「海外では合法だ」などの書き込みが散見されることも、若年層に大麻使用が広がっている一因だ。摘発者748人に対する警察庁の調査では、8割が覚醒剤の危険性を認識していた一方で、大麻の危険性を理解していたのは2割に満たなかった。20~30歳代の摘発者の4割はインターネットを情報源にしていた。

 薬物問題に詳しい京都大大学院薬学研究科の金子周司教授は、「大麻は依存性や、幻覚作用がある」と危険性を指摘する。海外で合法となっている国があることについては、「大麻の使用が横行し、医療や警察に費やすコストを減らすために仕方なく解禁している地域もあり、安全だから合法なのではない」と警鐘を鳴らす。

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