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池袋暴走で裁判長「事故に向き合っていない、真摯な謝罪を」…遺族「寄り添う言葉に涙が」

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 東京・池袋の暴走事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)に問われた飯塚幸三被告(90)に2日、禁錮5年の実刑が言い渡された。「2人の命が戻るわけではないが、前を向くきっかけになる」。判決後、事故で妻子を失った松永拓也さん(35)は涙を浮かべてそう語った。

 被告を禁錮5年とする――。午後2時過ぎ。東京地裁の104号法廷で、下津健司裁判長が主文を告げた。車いすで出廷した飯塚被告は、約1時間にわたって読み上げられた判決をうつむいたまま聞いていた。

 被告側は公判を通じ、事故原因は「車両の異常」だと主張したが、判決は「アクセルとブレーキの踏み間違い」と退けた上で、「事故に向き合っていない」と被告の姿勢を批判した。言い渡し後、下津裁判長が「被害者や遺族は 真摯しんし な謝罪を求めている」と説諭すると、被告は小さくうなずいた。

判決を受け、妻子の遺影を置いて記者会見する松永拓也さん(2日午後4時21分、東京都千代田区で)=富永健太郎撮影
判決を受け、妻子の遺影を置いて記者会見する松永拓也さん(2日午後4時21分、東京都千代田区で)=富永健太郎撮影

 松永さんは東京都内で開かれた記者会見で、妻の真菜さん(当時31歳)と長女の 莉子りこ ちゃん(同3歳)の遺影を前に「私たちに寄り添ってくれる裁判官の言葉に涙が出た。つらい時間が続いたが、(公判に)被害者参加し、遺族の思いを伝えたことが報われた」と語った。その上で、「被告には控訴の権利もあるが、判決が認めた客観的な事実と向き合ってほしい」と訴えた。

 会見に同席した真菜さんの父の上原義教さん(64)も「被告は控訴せず、心からの謝罪をしてほしい」と声を絞り出した。

 検察側の求刑は禁錮刑としては上限の禁錮7年。検察幹部の一人は判決について、「立証した事実は認定された。ご遺族の処罰感情も踏まえ、今後の対応を検討する」と話した。一方、「控訴しないようにしたい」と被告人質問で語っていた被告は、判決への対応を明らかにしていない。

 事故で自らも負傷し、高齢の被告の捜査は、「逃亡や証拠隠滅の恐れがない」として、身柄拘束せずに進められた。在宅のまま起訴された被告は、判決が確定するまで刑事施設に収容されず、確定しても刑事訴訟法の規定に基づいて、年齢などを理由に刑の執行が停止される場合もある。

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2335969 0 社会 2021/09/02 22:42:00 2021/09/03 05:18:44 2021/09/03 05:18:44 判決を受け記者会見する遺族の松永拓也さん(2日午後4時21分、東京都千代田区で)=富永健太郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210902-OYT1I50181-T-e1630613919765.jpg?type=thumbnail

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