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三重県四日市市で8月、新型コロナウイルスに感染した夫の濃厚接触者になった20歳代の妊婦が、PCR検査を受けていないことを理由に産婦人科で診察を拒否され、その後流産していたことが3日、わかった。

県によると、8月20日に夫の感染がわかり、妊婦は濃厚接触者とされたが、無症状だったことから、市保健所のPCR検査を受けられなかった。
妊婦は妊娠15週目で、24日には腹痛や出血があったが、未検査を理由に診察を拒否された。25日に別の医療機関で検査を受けたものの、直後に流産した。検査の結果は陰性だった。
県は各保健所に対し、妊婦が濃厚接触者になった場合は無症状でも検査するよう求めていたが、8月以降は感染急拡大で対応が追いつかず、一部の保健所では症状がある人を優先する運用に変えていた。四日市市保健所の市川和彦副所長は「女性とやり取りした記録が残っておらず、詳細は把握できていない。誠に残念なことになり、お悔やみ申し上げる」と話している。