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「コロナは富裕層の仕業」投稿に引き寄せられた居酒屋店主…[虚実のはざま]第4部 深まる断絶<2>

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 「なぜ、こんなことが起きたのか。何かがおかしい」。そう考え、答えをネット空間に求めたことがきっかけだったという。

 人間は自力ではどうしようもない状況で、強い不安にさらされると極端な言説を信じやすくなる――。

 米国の心理学者の研究では、こんな結果が出ている。

 社会学者の辻隆太朗さんによると、過去にも海外でエイズやエボラ出血熱の流行時に、「黒幕がいる」「人口削減を画策している」とのデマが広がった。

 先行き不安が高まると、誰かのせいにできる単純明快な解釈を受け入れることで、「『自分は真実を知っている』という気持ちになり、不安定な心理状態が緩和されると考えられている」と辻さんは説明する。

 その上で「昔も今も陰謀論の内容は似ているが、SNS社会で影響力は格段に増した」と言う。

不安や孤独…

 人と会う機会の喪失は、リスクをより高める。米国の別の研究では、社会的な疎外感を抱える人のほうが、陰謀論を信じる傾向にあることもわかっている。

 埼玉県内で独り暮らしをする男性(55)は若い頃から対人関係が苦手で、勤務先の上司や同僚となじめずに職を転々とした。数年前から、同じ悩みを抱える人の交流会に参加し、「少し気持ちが前向きになっていた」という。

 だが、コロナで中止が続き、救いを求めるように自宅でツイッターにのめり込んだ。「ワクチンは人口削減が目的」などと主張する人に影響され、外出自粛の拒否を呼びかける活動にも加わるようになった。

 「今はこういう形でしか人とつながれない」。男性は心情を語った。

 筑波大の原田隆之教授(臨床心理学)は「科学的根拠のある情報を発信しても聞き入れない人がいるのは、不安や孤独、承認欲求、政治や社会への不満など様々な要因が絡んでいる。正しい情報を伝えることが重要なのは当然だが、それだけでは問題は解決しないことを認識し、対策を考える必要がある」と指摘する。

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2355291 0 社会 2021/09/10 05:00:00 2021/09/10 10:40:02 2021/09/10 10:40:02 昨年は廃業を覚悟したという居酒屋店主。「『とんでもない店だ』と批判もされるが、理解してくれる客もいる」と話す https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210910-OYT1I50002-T.jpg?type=thumbnail

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