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74年前のカスリーン台風、「くぼ地」をぐるぐる回る水流を動画で「見える化」

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 1947年9月に関東地方に甚大な被害をもたらし、埼玉県内でも利根川流域を中心に多数の死者を出したカスリーン台風について、国土地理院が、利根川の堤防決壊により県東部の地域が浸水していく経過を動画で「見える化」し、ホームページ(HP)で公開している。カスリーン台風の発生から74年となるが、同院は「今後も同様の水害が同じような地域で発生する可能性はある。動画を通じて水害に関心を抱き、知識を身につけて、日頃の備えにしてもらいたい」としている。

1947年9月17日に現在の春日部市、松伏町などに達した浸水はその後、吉川市に広がり、18日までに三郷市に達した(国土地理院HPから)
1947年9月17日に現在の春日部市、松伏町などに達した浸水はその後、吉川市に広がり、18日までに三郷市に達した(国土地理院HPから)
1947年9月17日に現在の春日部市、松伏町などに達した浸水はその後、吉川市に広がり、18日までに三郷市に達した(国土地理院HPから)
1947年9月17日に現在の春日部市、松伏町などに達した浸水はその後、吉川市に広がり、18日までに三郷市に達した(国土地理院HPから)

 同院によると、県内では47年9月16日午前0時20分頃、カスリーン台風による大雨で ひがし 村(現・加須市)の利根川堤防が約340メートルにわたり決壊。その洪水による濁流が、県東部の中川沿いに広がる「中川低地」に流れ込んで、浸水被害が拡大した。

 同院は、2018年の西日本豪雨など近年相次ぐ豪雨災害を受けて、今回の動画を作成。旧建設省や内閣府の資料を参考にした。カスリーン台風が被害をもたらした9月に合わせて公開した。

 動画では、利根川堤防決壊から約17時間後の9月16日午後5時頃には栗橋町(現・久喜市)全域が水没し、18日午前5時頃には吉川町(現・吉川市)、彦成村(現・三郷市)、越ヶ谷町(現・越谷市)に氾濫流が達して、21日午前には東京都東部にまで浸水が広がる経過を、視覚的に理解できるようになっている。

 同院の前身・地理調査所の報告書では、河川の氾濫で土砂が 堆積たいせき してできた「自然堤防」に囲まれた中川低地に、流れ込んだ水がたまっては、自然堤防をやぶってさらに下流域に流れ込む――ということを繰り返し、被害が拡大していった様子が記されているという。動画でも、南下してきた水の流れが、県東部のくぼ地をぐるぐると回りながら広がる様子が再現されている。

 同院の担当者は「カスリーン台風で被害を受けた時代と比べて治水対策は進んでいるが、水がたまりやすい低地は当時と変わらないところもある。住んでいる地域の状況を確認してほしい」と話している。

 動画は、同院HP( https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/bousaichiri41064.html )で見ることができる。

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2371980 0 社会 2021/09/16 18:34:00 2021/09/16 18:34:00 2021/09/16 18:34:00 1947年9月17日3時~19日9時、自然堤防に囲まれた県東部地域での特徴的な水の流れがアニメーション化されている(国土地理院HPからで) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210916-OYT1I50054-T.jpg?type=thumbnail

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