読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

池袋暴走、遺族「本当に反省しているのだろうか」…飯塚被告の禁錮5年確定

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

飯塚幸三被告の判決確定を受け、記者会見する松永拓也さん(17日午後、東京都千代田区で)=木田諒一朗撮影
飯塚幸三被告の判決確定を受け、記者会見する松永拓也さん(17日午後、東京都千代田区で)=木田諒一朗撮影

 2019年4月に起きた東京・池袋の暴走事故で、旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告(90)を禁錮5年(求刑・禁錮7年)とした東京地裁判決が17日、確定した。期限までに被告側と検察側の双方が控訴しなかった。「犯した罪と向き合う時間にしてほしい」。事故で妻子を失った松永拓也さん(35)ら遺族は実刑の確定に 安堵あんど しつつ、被告が過失を認めないままの幕切れに、やりきれなさもにじませた。

 松永さんは、妻の真菜さん(当時31歳)と長女の 莉子りこ ちゃん(同3歳)の遺影を携え、17日午後5時半から東京・霞が関で記者会見に臨んだ。遺影の写真は莉子ちゃんの七五三に合わせて撮影したもので、2人が優しげな表情を浮かべていた。

 松永さんは午前中に検察庁からの電話で判決確定を知った。在宅勤務中だったため、昼休みに2人の霊前に裁判の終結を伝え、「天国で穏やかに過ごしてね」と語りかけたという。

 1時間超に及んだ会見では「2人に出会えて幸せでした」と力を込め、「裁判が終わった今、争いではなく、2人が愛してくれた僕に戻って生きていきたい。心から愛していると伝えたい」と涙声で話した。

 昨年10月の初公判から「運転ミス」を否定し続けた飯塚被告。弁護側は控訴を見送った理由を明らかにしていないが、被告の家族を支援しているNPO法人の阿部恭子理事長によると、控訴期限前日の15日に面会した際、被告は「償いの一歩として、刑を受け入れたい」と語っていたという。

 ただ、被告側から遺族に連絡はなく、松永さんは「一言でいいから『自分の間違いでした』という言葉が聞きたかった」と肩を落とした。会見に同席した真菜さんの父の上原義教さん(64)は「真菜と莉子は戻ってこない。その悔しさはずっとあると思う。飯塚さんは本当に反省しているのだろうか」と憤った。

 法務・検察当局は今後、飯塚被告を刑務所に収容する手続きを進める。

 刑事訴訟法は、被告が70歳以上の高齢者だったり、重い疾病を抱えていたりする場合、検察官の裁量で刑の執行を停止できると規定しているが、飯塚被告は17日、阿部理事長に電話で「執行停止を求めるつもりはない」と明言したという。

 一方、刑の執行開始後も、遺族らには被告の収容場所や出所の有無などを検察庁に照会できる制度がある。松永さんは「飯塚氏が罪とどう向き合っているのか知る手立てにしたい」と述べ、利用する考えを示した。

  ◆東京・池袋の暴走事故 =豊島区東池袋の都道で飯塚被告の車が暴走し、時速約96キロではねられた松永真菜さんと莉子ちゃんが死亡、通行人ら9人が重軽傷を負った。自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)で在宅起訴された被告は、公判で「車に異常が生じた」と無罪を主張したが、判決は「ブレーキとアクセルの踏み間違い」が原因と認定した。

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2376234 0 社会 2021/09/18 05:00:00 2021/09/18 11:28:39 2021/09/18 11:28:39 飯塚幸三被告の判決が確定し、記者会見に臨む松永拓也さん(17日午後5時38分、東京都千代田区で)=木田諒一朗撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210918-OYT1I50008-T-e1631932114822.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)