撮り鉄議員の釈明に地元「心外」…「日常的に線路内に侵入していたように捉えられる」

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山添氏が立ち入ったとされる現場付近。「水路に渡し板」と思われる箇所はあったが、住民らは「勝手踏切」としての利用を否定する(長瀞町で、秩父鉄道敷地外から撮影)
山添氏が立ち入ったとされる現場付近。「水路に渡し板」と思われる箇所はあったが、住民らは「勝手踏切」としての利用を否定する(長瀞町で、秩父鉄道敷地外から撮影)

 共産党の山添拓参院議員(36)が、秩父鉄道(本社・熊谷市)の敷地に無断で立ち入ったとして県警に書類送検された事件で、山添氏は18日夕、自ら「線路を渡った」と、書類送検されたことを認める内容でツイッターに投稿した。ただ、現場について「地域住民によって道がつけられた箇所」と説明していることを巡り、住民からは「我々が日常的に線路内に侵入していたように捉えられ、心外だ」との声が上がっている。

他の男性らも書類送検

 関係者によると、山添氏は昨年11月3日午前、長瀞町の秩父鉄道の線路内に許可なく立ち入ったとして、鉄道営業法違反(鉄道地内立ち入り)容疑で書類送検された。このほか、立ち入り禁止の場所に入ったとして、軽犯罪法違反容疑でも書類送検されていた。

 鉄道ファンの中でも特に写真撮影が好きな「撮り鉄」であると、ホームページで自己紹介している山添氏は、秩父鉄道がこの日に臨時運転した電気機関車の撮影のために訪れていたとみられる。県警が秩父鉄道の要請で危険行為について警戒していたところ、敷地内に立ち入る山添氏ら複数人の男性を見つけ、任意で事情を聞いていた。

 県警が山添氏を書類送検したのは、今月16日。他の男性らについては、それ以前に書類送検していた。山添氏の書類送検がこの時期になったのは、山添氏が政治活動で多忙であることなどを理由に県警による対面での聴取にあまり応じず、弁護士を通じた文書によるやり取りが多くなり、事実関係の確認などに時間がかかったためとみられる。

現場は「勝手踏切」?

 山添氏は、読売新聞が18日夕に電話取材してからまもない同日午後6時頃、ツイッターに書類送検の事実を認める内容で投稿。「地域住民によって道がつけられ、水路に渡し板がかけられていた箇所を、列車が接近していない時間帯に、通行可能な道であるという認識のもとに、約1秒程度で渡りました」と説明した。

 県警が、山添氏が立ち入った現場としているのは、秩父鉄道樋口駅から熊谷駅方面に向かって約600メートル離れた長瀞町 野上下郷のがみしもごう の線路内。読売新聞記者が訪ねると、約50メートル離れたところには踏切があるが、国道と敷地を隔てているガードレールが途切れ、線路側に入れるようになっている箇所があった。線路脇には側溝があり、コンクリート製の板がかけられ、山添氏がいうように「水路に渡し板がかけられている」ような箇所もあった。

 この現場については、正規の踏切ではないが、住民らが線路を横断する「勝手踏切」として使われている可能性もある。勝手踏切は国土交通省の調査(今年1月時点)で全国に約1万7000か所あり、秩父鉄道も管内で18か所あると同省に報告している。

 だが、同社は今回の現場については「勝手踏切とは認識していない」とする。

 地域住民の一部は「線路の奥にある畑に行く際、渡ったことがある」としたが、多くが「勝手踏切として使っていない」と強調する。山添氏の「地域住民によって道がつけられ」との説明に、70歳代女性は「地元の人が線路内に年中入っているように聞こえる。そう思われたくない」と不満げな様子。40歳代の男性は「そもそも自分が違法行為をしたのに、地元の人もやっているではないかという言い訳は、いかがなものか」とあきれたように話した。

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