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「入館すると…財布の中身とお腹が減ります!」玄人ハートがっちり挟んだエビとカニの水族館

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タカアシガニに触れるプールを紹介する平井さん。はさみはテープで縛り、手を挟まれないようにしている(すさみ町で)
タカアシガニに触れるプールを紹介する平井さん。はさみはテープで縛り、手を挟まれないようにしている(すさみ町で)
白と黒のまだら模様を持つ「パンダウナギ」も展示されている(すさみ町で)
白と黒のまだら模様を持つ「パンダウナギ」も展示されている(すさみ町で)

 「ほぼ動きません!まったく 愛嬌あいきょう ありません!」「入館すると…財布の中身とお なか が減ります!」――。和歌山県すさみ町立エビとカニの水族館の入り口前の壁やフェンスには、自虐的でクスッと笑えるキャッチコピーがずらりと並ぶ。館長の平井厚志さん(38)は「隣接する道の駅のお客さんを呼び込みたくて」と笑う。

 館内には大小様々なエビとカニがずらり。伊勢エビ、セミエビ、タカアシガニ、スベスベマンジュウガニ……。他にもザリガニやロブスター、カブトガニ。平井さんは「実はカブトガニとカニは哺乳類と鳥類くらい遠く離れた『親戚』なのですが……。見比べて楽しんでください」と呼びかける。

残り物にはエビある

 1999年に開かれた「南紀熊野体験博」で町をPRするパビリオンとして、廃業したレストランを改修して開館。展示の候補だった町の特産のカツオ、イカ、伊勢エビのうち、大きな水槽が必要なカツオと、寿命が短いイカが消え、残ったのがエビだったという。同じ甲殻類のカニも加えた。

 「エビとカニ」という斬新な切り口が人々の興味を引いたのか、会期中は予想を上回る2万5000人が訪れた。存続を望む声が町内外から寄せられ、半年間の延長が決定。その後も延長され、廃校の体育館を利用した現施設への移転(2015年)を経て、現在に至る。

 ウーパールーパーやウミガメなど、エビやカニ以外の生き物の展示も増やしてきた。5月には閉園となった三重県の水族館から引き取ったペンギンも加わった。「主なエビやカニを一通り展示してしまったので、新たな魅力作りの一手としてやっています」と語る。

柔軟なアイデア

 この小さな水族館にも新型コロナウイルスが暗い影を落としている。例年4万~5万人が訪れていたが、昨年は3万人に。今年も8月末までで2万人にとどまる。

 そんな中、SNSなどによるイベントや情報発信を強化している。寿命約20~40年のカブトガニの飼い主募集、飼育している生き物を政党になぞらえて人気投票する「総選挙」といったユニークな企画は話題を呼んだ。6月には突然変異で体が白黒になったニホンウナギを「パンダウナギ」と呼んで、ツイッターに画像をアップすると、次第に反響が広がった。

 「小さい水族館ならではの柔軟さでいろんなことをやってきた」と話す平井さんは「すさみの海には橋杭岩(串本町)のような名所はないけれど、ダイナミックに 褶曲しゅうきょく した地形や、岩場の多様な生き物といった『玄人向け』の魅力がある。関心を持ってくれる人が増えるように、水族館を通じてPRを続けたい」と誓う。(豊嶋茉莉)

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使い方
2393885 0 社会 2021/09/25 17:49:00 2021/09/26 17:36:06 2021/09/26 17:36:06 タカアシガニに触れるプール。「食べるのはエビよりカニが好きです」と話す平井館長(すさみ町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210923-OYT1I50003-T.jpg?type=thumbnail

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