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防犯カメラ「リレー捜査」の実態…推理力と耐久力、硫酸事件86時間後の逮捕までに迫る

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 東京都港区の東京メトロ白金高輪駅で8月に起きた硫酸を使った傷害事件で、警視庁が容疑者の男(25)(鑑定留置中)の逮捕までに駅や街中の防犯カメラ約250台を解析していたことが捜査関係者への取材でわかった。近年、多くの事件で活用されている防犯カメラ捜査の実態は――。(大井雅之、相本啓太)

「手上げる男」次はタクシーか

白金高輪駅の出口付近で捜査の経緯を振り返る初動捜査班の班員ら(9月、東京都港区で)=高橋美帆撮影
白金高輪駅の出口付近で捜査の経緯を振り返る初動捜査班の班員ら(9月、東京都港区で)=高橋美帆撮影

 「硫酸とみられる液体をかけられた男性が負傷し、容疑者が逃走中」。8月24日午後9時過ぎ、事件発生の一報が入った。

 警視庁捜査1課初動捜査班の班員が現場に集結し、駅の防犯カメラに映った男の姿を目に焼きつける。事件の前と後の足取りを追う「前足班」と「後足班」に分かれ、捜査を開始した。

 防犯カメラ映像をつなげて足取りを追う捜査は「リレー捜査」と呼ばれる。班員は携帯端末で情報や画像を共有し、統括役の係長(警部)の指示を受けながら作業を進める。

前足班

 前足班はまず、同駅ホームで被害者の後を追う男の映像から「尾行してきた」と推測。被害者が地下鉄に乗車した赤坂見附駅(港区)のカメラを解析したところ、被害者の後ろを歩いて駅の外から改札口に入っていく男を発見した。

 班員たちは駅近辺のカメラを確認するとともに、駅のカメラをさらに遡った。倍速で巻き戻し再生していくと、同じ男が午後6時頃、丸ノ内線で同駅に着いていたことがわかった。いったん改札から外に出て、被害者の後をつけて再び電車に乗っていたのだ。

 「男はどこで丸ノ内線に乗ったのか」。それを調べるため、今度は丸ノ内線の各駅に散り、カメラを確認。男の姿があったのは、新宿三丁目駅だ。さらに、付近のカメラが、長距離バスターミナル方向から歩いてくる男を捉えていた。「高速バスで上京した男」が捜査線上に浮かんだ。

後足班

 一方、後足班は逃げた男を追うため、白金高輪駅周辺のカメラを見て回った。その一つの映像の隅に、路上を歩きながら一瞬、手を上げる人物が映っていた。容疑者と服装は違うが、背格好が似ていた。

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2425882 0 社会 2021/10/07 15:00:00 2021/10/08 12:19:04 2021/10/08 12:19:04 8月に発生した硫酸傷害事件の現場付近に立つ警視庁捜査一課の捜査員たち(29日、東京都港区で)=高橋美帆撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211007-OYT1I50069-T.jpg?type=thumbnail

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