「えっ、もしかして」盗まれたトラクターが競売サイトに…被害相次ぐ

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 群馬県内で農業用トラクターの盗難が相次いでいる。県警によると、確認された被害は9月末までに23件で、すでに昨年1年間の18件を上回る。中古農機の個人取引が増加している背景もあり、盗品の一部はインターネットオークションに出品されていた。被害は北関東を中心に広がり、県警は複数グループが販売目的で関与しているとみて、茨城、栃木県警などとも協力して捜査を進める。

 「えっ、もしかして自分のトラクターか――」

一度は盗まれ、オークションサイトで出品されていたトラクター(1日、昭和村で)
一度は盗まれ、オークションサイトで出品されていたトラクター(1日、昭和村で)

 昭和村でホウレンソウやコンニャクイモを生産している40歳代の男性は、自分の目を疑った。5月下旬に山中の畑から盗まれたトラクターが、趣味で閲覧していたオークションサイトで150万円で販売されていた。すぐに沼田署へ連絡すると、トラクターは戻ってきたが、男性は「農作業にも影響が出た。周辺の農家には不安もある」と厳しい表情だ。

 今年に入り、村内では5件の被害を確認。コンニャクイモの収穫期を迎えて、農機を外に置いたままの機会が増える。県警やJAと協力して巡回を強化するとともに、農家に対して「鍵は必ず抜いて近くに置かないようにし、防犯カメラやセンサーライトの設置などの防犯対策を取るように」と呼びかけている。

 県警によると、これまでに盗まれたトラクターは、いずれもトラックに積んで運ばれたとみられる。県警は6月から7月にかけて、盗品を流通させた疑いで、ともにスリランカ国籍で前橋市の無職の男(28)と千葉県成田市の解体作業員の男(33)を相次いで逮捕した。

 前橋地裁太田支部で今月5日に開かれた公判では、男2人が、茨城、栃木でトラクターを盗んだとして起訴されたスリランカ国籍で茨城県坂東市の無職の男(49)から、盗品と知りながら1台につき90万円~140万円で計3台を買ったと検察が主張した。

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