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涙ぐむ調布の住民、愛着ある家の取り壊し「想像できない」…地盤への怖さ残る

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 東日本高速道路などによる東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事の影響で、東京都調布市の市道が陥没した事故から18日で1年となった。同社は地盤補修のため現場近くの住民と仮移転などの交渉を進めるが、住民からは元の生活に戻る見通しが立たないことや、地盤の緩みへの不安を訴える声が絶えない。(広瀬誠)

自宅前で「15年ほど前に建てた注文住宅で、愛着がある家」と説明する住民(16日、調布市で)
自宅前で「15年ほど前に建てた注文住宅で、愛着がある家」と説明する住民(16日、調布市で)

 「家が取り壊される姿を想像できない」。同市東つつじヶ丘の陥没現場近くに住む住民(74)は涙ぐみ、いとおしそうに家の中を見回した。

 長さ約5メートル、幅約3メートルにわたって市道が陥没したのは昨年10月18日。その後、付近の地中にも空洞が三つ見つかった。地下約47メートルで掘削された外環道トンネル工事が原因で、同社はトンネル直上部にあたる長さ約220メートル、幅約16メートルの範囲で地盤補修を行うことにし、約30軒を仮移転や買い取りの対象とした。

 この住民の家も対象で今は査定結果を待っている状況だが、仮移転して同じ場所に戻るか、別の場所に移り住むか決めかねている。「同じ場所に家を建て直せるのが何年後になるか分からないし、地盤への怖さは残る。ただ、知らない場所で暮らしをやり直すのも不安だ」と語り「本当に嫌な1年だった」とため息をついた。

 現場近くでは約2か月前から引っ越していく家が増えたという。防犯面も考慮し、同社は順次、仮移転などで合意した建物の解体を始め、地盤補修工事に取りかかる。並行して、陥没以来ストップしているトンネル工事の今後の施工方法をまとめ、住民に説明する。

 ただ、新たな不安の種もある。地盤補修の対象外の場所でも、地盤の緩みが指摘されたのだ。

 芝浦工大の稲積真哉教授(地盤工学)は9月下旬、事故後に地面のひび割れなど被害が起きた民家の敷地4か所で地盤調査を実施。いずれも地表から深さ5メートル程度までの地盤が弱く、このうち1か所でカメラを地中に入れたところ、深さ約1・5~3・5メートルで多数の隙間が見つかったという。稲積教授は「工事を再開すれば、振動で隙間が広がり、再び陥没が起きかねない」と警鐘を鳴らす。

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2454030 0 社会 2021/10/19 10:53:00 2021/10/19 13:25:04 2021/10/19 13:25:04 地盤補修が決まった自宅前で「家が取り壊される姿を想像できない」と語る近田さん(16日、調布市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211018-OYT1I50148-T.jpg?type=thumbnail

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