狩猟で使う「鉛」銃弾、相次ぐ鳥類の中毒死…獣医師「知識不十分なハンターも多数」

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 狩猟に使われる鉛の銃弾で鳥類の中毒死が相次いでいるとして、環境省は全国調査に乗り出す方針を固めた。既に鉛弾が規制されている北海道を除いて本州以南で実施し、2025年度から段階的に鉛弾の使用を規制する。

鉛中毒で飛べなくなったオオワシ(猛禽類医学研究所提供)
鉛中毒で飛べなくなったオオワシ(猛禽類医学研究所提供)
オオワシの胃から見つかったライフルの鉛弾(猛禽類医学研究所提供)
オオワシの胃から見つかったライフルの鉛弾(猛禽類医学研究所提供)

 ワシやタカなどの 猛禽もうきん 類や水鳥は鉛を取り込むと、中毒を発症することがある。野生動物保護団体「猛禽類医学研究所」(北海道釧路市)によると、特に北海道で1990年代以降、鉛中毒が相次ぎ、同研究所は200羽以上の鉛中毒死を確認した。鉛弾を撃ち込まれたエゾシカの死体を猛禽類が食べて鉛を取り込むケースが多いという。

 北海道も98年度に猛禽類の鉛中毒死を26件確認し、2000年度以降、鳥獣保護法や条例で段階的に鉛弾を規制してきた。現在は所持・使用を原則禁止しており、害獣駆除の際には銅などの弾が使われている。

 環境省によると、本州以南の鉛中毒死はイヌワシ、オオタカ、クマタカの計4件にとどまるが、「氷山の一角」の可能性がある。獣医師で同研究所の斉藤慶輔代表(56)は「鉛中毒に関する知識が不十分なハンターも多い。全国的な規制が野鳥の鉛中毒の根絶につながる」と話す。

 環境省は本州以南の実態を調査し、規制する地域や弾の種類などを検討する方針。30年度までの鉛中毒ゼロを目指している。

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2454545 0 社会 2021/10/19 13:59:00 2021/10/20 17:29:23 2021/10/20 17:29:23 鉛中毒で飛べなくなったオオワシ(猛禽類医学研究所提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211019-OYT1I50054-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)