「アベノマスク」8200万枚配られず、倉庫保管料は6億円にも…希望する施設減ったため

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 新型コロナウイルス対策で全国に配布するために政府が調達した布マスク約2億8700万枚のうち、3割近い約8200万枚(約115億円相当)が配られずに倉庫に保管されていたことが、会計検査院の調べでわかった。保管費用は今年3月で計約6億円に上っており、検査院は近く、厚生労働省に有効活用などを求める方針。

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政府が全国に配布した布マスク(東京都世田谷区で。2020年4月16日撮影)
政府が全国に配布した布マスク(東京都世田谷区で。2020年4月16日撮影)

 政府は昨年3月以降、感染拡大に伴うマスク不足の解消を目的に、全世帯向け(1世帯2枚)の約1億3000万枚と、介護施設などや妊婦向けの約1億5700万枚の計約2億8700万枚(約400億円)を調達し、配布。多額の調達費用や配布遅れなどから「アベノマスク」と 揶揄やゆ された。

 検査院がマスクの配布状況を調べたところ、今年3月末時点で、全世帯向けの約400万枚と、介護施設などや妊婦向けの約7800万枚が、配られずに倉庫に保管されていた。保管費用は昨年8月~今年3月で計約6億円に上った。

 布マスクの配布は段階的に行われ、政府が昨年7月に3回目となる8000万枚の配布方針を示した際には、マスク不足が解消されつつあった。希望する施設などが減ったために余ったという。厚労省は「施設への配布を進め、有効活用に向けた具体策を検討する」としている。

 磯崎仁彦官房副長官は27日の記者会見で、政府の対応について「当時の状況においては適切だった」と述べた。

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