紫色のスーツ「この事件のために買った、勝負服だ」…京王線刺傷放火の男

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 東京都調布市を走行中の京王線の電車内で乗客1人が刺され、車内に放火された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された職業不詳の服部恭太容疑者(24)が「人出の多いハロウィーンを狙った」と供述していることが警視庁幹部への取材でわかった。「雑踏より確実に人を殺せる電車を狙った」と話しているという。

警察官や消防隊員が駆けつけ騒然とする国領駅前(31日午後8時51分、東京都調布市で)=鈴木毅彦撮影
警察官や消防隊員が駆けつけ騒然とする国領駅前(31日午後8時51分、東京都調布市で)=鈴木毅彦撮影

 発表によると、服部容疑者は10月31日午後8時頃、調布市の 布田ふだ 駅付近を走行中の上り特急電車(10両)で、都内の会社員男性(72)の顔に殺虫剤を噴射した上、右胸を刃渡り約30センチのナイフで刺し、殺害しようとした疑い。

 傷は肺まで達し、男性は意識不明の重体。服部容疑者は調べに対し、「6月頃に仕事を辞め、友人関係も薄れて死にたかった。誰でもいいから2人くらい殺して死刑になろうと思った」と供述している。

 捜査関係者によると、服部容疑者は福岡県出身で、7月に地元を離れて神戸市や名古屋市で暮らし、9月末から東京都八王子市のホテルに滞在していた。

 上京した理由について、服部容疑者は「ハロウィーンの日に東京にいようと思った」と説明。事件当日は京王八王子駅を午後5時頃に出て、渋谷駅に到着後、渋谷の街を30分程度歩き、ハロウィーンの様子を見物していた。憧れていたという米国映画・バットマンシリーズの悪役「ジョーカー」に似た紫色のスーツ姿で、「この事件を起こすために買った。勝負服だ」などと述べたという。

 その後、渋谷から再び下り電車に乗り、京王線で調布駅へ。午後7時54分発の上り特急電車に乗り換えると、3号車の座席に座っていた男性を襲った。前方の5号車に移動し、2リットルのペットボトルに入れたライター用オイルをまいて着火。中学生を含む10~60歳代の男女16人が逃げる際に煙を吸うなどし、軽傷を負った。

 服部容疑者は、8月に小田急線の快速急行で起きた無差別刺傷事件を参考にしたとし、「停車駅の間隔が長く、逃げ場がない特急を選んだ。雑踏より電車の方が確実に人を殺せると思った」などと供述。小田急線の事件でサラダ油が用いられ、火が燃え広がらなかったことから、ライター用オイルを選んだという。

 小田急線の事件では車内に防犯カメラがあったが、今回の京王線の電車内には防犯カメラがなかった。警視庁は今後、目撃者の証言などから、服部容疑者の行動を裏付ける。

 知人らによると、服部容疑者は福岡県の県立高校と専門学校を出た後、介護ヘルパーなどをしていた。福岡市の中学校で同級生だった主婦(24)は「おとなしい男の子で、休み時間はほとんど教室にいて絵を描いていた。まさかこんな事件が起きるなんて」と驚いていた。

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