倒れた女性が取り乱し「うちの子が」…歩行者4人はねた男、起きたことが理解できない様子

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 横断歩道を歩いていた4人は、突然突っ込んできた車にはねられた。4日朝、事故が発生した岡山県総社市総社1の国道180号交差点は、通勤時間帯は交通量が多く、地元でも事故が懸念される場所として知られていた。

通常は点滅信号

容疑者が運転していた車(総社署で)
容疑者が運転していた車(総社署で)

 総社署によると、事故は午前8時35分頃に発生。現場は東西に走る片側1車線の緩いカーブで、横断歩道が設置されている。信号もあり、歩行者側は押しボタン式で車道は黄色点滅だが、交通量の多い午前6時30分~午前8時30分は、自動的に青と赤に切り替わる方式だった。事故は、押しボタン式に戻った直後に発生したとみられる。同署などは事故直後から付近を通行止めにし、午後1時30分頃まで捜査員が現場のブレーキ痕の有無や車両の残骸などを調べていた。

 総社市消防本部によると、事故発生直後から、「歩行者4人が車にはねられた」という複数の119番が寄せられた。同消防本部は救急車など計6台を出動させ、現場では救急救命士の資格を持つ隊員が、搬送の優先順位を判断する「トリアージ」を実施した。

たびたび事故

 付近の人からは、戸惑いの声があがった。

 事故現場の東約50メートルにある豆腐店店主の男性(71)は「事故はたびたび起こる場所だが、これほど大きなものは経験がなく、びっくりしている」と話した。

 付近にあるガソリンスタンド従業員で事故直後に現場に駆けつけた男性(42)は「女性2人と女児1人が倒れており、近くでは別の女児が大声で泣いていた。すぐに救急隊が到着し、倒れている人の様子を確認していた」と振り返る。事故車両の近くには運転手とみられる男が立ち尽くしており、「起きたことが理解できない様子だった」と話した。

 事故現場近くで働く看護師(59)は、AED(自動体外式除細動器)を持って駆けつけた。横断歩道近くに女性が倒れた状態で「うちの子が、うちの子が」と取り乱しており、近くには女児が血を流して意識を失っていた。

 一方、総社市のパート従業員の女性は「保育園に通う長女の送迎でいつも通る道なので、びっくりした。ルールを守って青信号で渡っているときに車が突っ込んできたら、どうすることもできない」と語った。

緊急会議

事故を受け、総社市が緊急で開いた保育園や幼稚園関係者らを集めた会議(総社市で)
事故を受け、総社市が緊急で開いた保育園や幼稚園関係者らを集めた会議(総社市で)

 市は同日、事故を受け、緊急の対策会議を実施。市の関係部署のほか、警察や市内の幼稚園、保育園の関係者ら約60人が参加した。会議では、今月末までを「交通事故撲滅強化月間」と定め、交通ルールの徹底を呼びかけることを決めた。片岡聡一市長は「事故を起こさないよう市民の力を結集し、子どもたちや通学路を守っていく体制をつくっていきたい」と述べた。

 4人をはねたとして現行犯逮捕された男(64)は、新見市で電気設備会社を経営。近所に住む知人は「以前、息子が車に乗せてもらったことがあり、『安全運転で、すごくゆっくり走っていた』と話していたのを覚えている」と驚いていた。

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