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「心の筋トレ」でストレスケア、1日2回の瞑想で「目の前の仕事に集中」「不安にもおびえず」

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 新型コロナウイルス禍のストレスケアとして、「マインドフルネス」が注目されている。「心の筋トレ」とも言われ、コロナ対応に追われる自治体や医療機関でも、心の健康維持のために取り入れる動きがある。(植田優美)

始業前に瞑想する福岡市保健福祉局の職員ら(福岡市中央区の市役所で)
始業前に瞑想する福岡市保健福祉局の職員ら(福岡市中央区の市役所で)

 福岡市では10月から、コロナ対応にあたる市保健福祉局の職員の有志が週1回、始業前にマインドフルネスの訓練法の一つである 瞑想めいそう に取り組んでいる。5~10分程度、目を閉じて深い呼吸を繰り返す。

 開始以降、毎回参加する職員もおり、「すっきりした気持ちで仕事ができるようになった」などの声も寄せられているという。

 講師役の中村卓也・同局理事は、「ワクチン接種などにかかわる部署以外でも、高齢者の健康対策や困窮者支援など、コロナ禍の影響で業務の負担が大きくなっている。身近な職員のストレス緩和に役立てたいと考えた」と説明する。

 市は昨年度、民間事業者と共同で医療・社会福祉、教育関係に従事する「エッセンシャルワーカー」を対象に、週1回のオンラインプログラムも実施した。8週間続けた168人の変化を調べたところ、実施前よりストレスの度合いが半減し、「感情をコントロールできるようになった」などの反応があったという。

 コロナ禍では医療従事者も、コロナ患者への対応や、院内でのクラスター(感染集団)発生などで精神的な負担が増している。

 福岡県筑紫野市の精神科病院「牧病院」では昨年7月から、院内サークルで職員らが実践している。瞑想は昼休みと就業後の1日2回。発起人で看護師長の幸野美智代さん(47)は、「目の前の仕事に集中できるようになり、『感染するかもしれない』といった未来への不安におびえることもなくなった」という。

感染対策を講じ、静かに目を閉じる「マインドフルネス部」の参加者ら(福岡市南区で)
感染対策を講じ、静かに目を閉じる「マインドフルネス部」の参加者ら(福岡市南区で)

 福岡市の社会人サークル「マインドフルネス部」は月1回、瞑想のほか、心に思い浮かんだことをありのままに話すなど約2時間のプログラムに取り組んでいる。同市中央区の女性(38)は「忙しい日常の中でも自分に立ち返ることができ、心が落ち着く」と話す。

 日本マインドフルネス学会理事で琉球大の伊藤義徳教授(臨床心理学)によると、瞑想中は自分の呼吸や体の一部など1か所に注意を寄せる。他のことに注意がそれたら、再び元の場所に意識を戻す。その繰り返しで、心が勝手に動き出すということに気づく力を養っていく。うつ病などの治療にも使われており、米国では多くの企業の社員研修に取り入れられている。

 福岡市は「市民の健康作りにも役立てたい」として、12月11日に市民向けのオンラインセミナーの開催を予定している。

     ◇

  ◆マインドフルネス =初期仏教の瞑想法に由来。宗教色を取り除いたストレス低減法が開発され、実践されている。日本マインドフルネス学会は「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観(み)ること」と定義している。

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