誰が設置したのか「勝手橋」…住民多数が利用でも、管理者不明のまま補修されず放置

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実態把握、都道府県で差

 国土交通省は15年、適切に管理されていない橋があるとの会計検査院の改善指示を受け、各都道府県に設置者を把握するよう求める通知を出した。

 宮崎県は17年の調査で348か所を確認。宮崎市ではコンクリート製の管理者不明橋が17年10月、台風による増水で流失したが、設置者が不明のため、撤去費用約340万円は県が肩代わりしたという。

 一方で国交省は調査結果の報告を求めておらず、実態把握は都道府県で差があるのが実情だ。

 佐賀県では河川改修した地点に絞って調べ、「不明橋は見つからなかった」としているほか、「管理する河川の総延長が膨大で、人員・予算等の面から調査は困難」(岡山県)、「これまで管理者不明が原因で問題が起きたことがない」(徳島県)などとして調査をしていない県もある。

 国交省の担当者は管理者不明橋について、「安全性に問題があれば都道府県が簡易代執行などの手法で撤去し、住民にとって重要度が高い橋は、地元市町村に管理を引き継いで存廃の検討をゆだねるなどの対応が望ましい」としている。

 米田昌弘・近畿大名誉教授( 橋梁きょうりょう 工学)の話「管理者不明橋は国や自治体が定める基準を無視して設計・建造された可能性がある上に、老朽化しても補修工事の責任を負う主体がわからず問題だ。崩落すれば、通行人が巻き込まれたり、大雨時に水流がせき止められてあふれたりする恐れがある。市町村への引き継ぎや、住民の理解を得た上での撤去を積極的に進めるべきだ」

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2538502 0 社会 2021/11/22 07:41:00 2021/11/22 10:15:33 2021/11/22 10:15:33 老朽化した鶴田橋(17日、大阪府堺市で)=長沖真未撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/11/20211122-OYT1I50029-T.jpg?type=thumbnail

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