「飲みたかったから」「甘っちょろい考えで」八街児童5人死傷被告の言葉に遺族ら涙声

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 千葉県八街市で6月、児童5人が飲酒運転のトラックにはねられ死傷した事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死傷)に問われた元運転手梅沢 ひろし 被告(61)の第3回公判が1日、千葉地裁(金子大作裁判長)であった。検察側の被告人質問で、梅沢被告は飲酒運転について「自分は大丈夫だという気持ちがあった」と弁明。被害者家族の代理人弁護士による質問では、反省の態度について厳しく追及されると、答えに窮する場面も見られた。

下校中の小学生の列に突っ込んだトラック(6月28日、千葉県八街市で)
下校中の小学生の列に突っ込んだトラック(6月28日、千葉県八街市で)

 梅沢被告によると、常習的に飲酒運転をするようになったのは昨年2月頃から。夜通し飲んで、そのまま仕事に行ったことがきっかけだったという。事故当日、千葉市の幕張パーキングエリア(PA)で、昼食に焼酎をかけた後、飲み干したことについて「安易に飲んでしまった」と述べた。

 飲酒運転を続けた理由を問われると、「飲みたかったからとしか言えない」「甘っちょろい考えでやってました」と答えた。その言葉を聞いた遺族らが座る席から、何かをたたく音や涙声が響いた。

 検察官の後、遺族らの代理人弁護士たちが次々と質問を浴びせた。「被害者側に謝罪の気持ちが伝わっていると思っているか」「何をしたか本当に分かっているのか」

 前回公判で「ごめんなさいという言葉しか出てこない」と述べた梅沢被告。この日も、「子どもたちの夢を奪い去った。本当に申し訳ない」と語った。児童5人の学年や様子を問われると、「一人ずつと言われると困ります」と答えた。

 最後に金子裁判長が「被害者の弁護士たちが一人一人の子どもについて質問をした。どうしてこういう質問が来るか分かりますか」と尋ねた。梅沢被告が言葉を濁すと、金子裁判長は「よく考えてみてください」と諭した。

 閉廷後、被害者家族は「被告から 真摯しんし な反省を感じることができず大変残念に思えてなりません」とのコメントを出した。次回の第4回公判は来年1月17日、論告や弁論が行われ、結審する予定。

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2563259 0 社会 2021/12/01 21:18:00 2021/12/01 22:42:02 2021/12/01 22:42:02 下校中の小学生の列に突っ込んだトラックと、現場の状況を調べる捜査員ら。千葉県八街市で。2021年6月29日朝刊「靴散乱 泣き叫ぶ女性 千葉・児童5人死傷 通学路 歩道なし」掲載。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/12/20211201-OYT1I50142-T.jpg?type=thumbnail

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