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鹿児島県・トカラ列島近海を震源とする地震は7日も相次ぎ、同日午前、同県十島村で震度3を観測する地震が2回発生した。気象庁によると、4日から7日午後6時までに起きた震度1以上の地震は208回に上り、同庁は今後も地震活動に注意するよう呼びかけている。

トカラ列島近海は、時々まとまった地震が起こる場所として知られ、今年4月9~30日にも震度1以上の地震が265回発生。2000年10月には、十島村で最大震度5強を観測する地震も起きている。
鹿児島大の仲谷幸浩特任助教(地震学)は今回の地震について、「本震」と呼べるような突出した地震がなく、似たような規模の地震が頻発する「群発地震」であるとの見方を示す。その上で「終息の目安は分からないが、群発地震は活発になったり、衰えたりすることを繰り返す。今後の地震活動に注意してほしい」と呼びかけている。
気象庁によると、今回の地震は陸のプレート(岩板)内で発生しており、陸と海のプレートの境界が大きくずれることで発生する南海トラフ地震とはメカニズムが異なるという。