メモ入力
-最大400文字まで
完了しました
震度3を観測した同村・諏訪之瀬島で民宿を経営する女性(80)は「最初に小さくグラグラと揺れて、止まったと思ったら、また大きな揺れがきてびっくりした」と振り返った。発生当時は宿泊客はおらず、被害も特になかったという。昼食の準備をしようと台所でガスに火をつけようとしたところで揺れに見舞われ、「火をつけていたら危なかった。地震が多くても島を出て暮らすわけにもいかず、耐えるしかない」とこぼした。
同村・小宝島では震度4を観測。民宿「湯泊荘」を管理する女性(60)は、食卓に座っていたところ、強い揺れに襲われた。外に出ようと立ち上がったが、立っていられないほどだったという。「窓ガラスが割れるのではないかと思うくらい、激しく揺れて恐怖を感じた。昨晩の揺れにも目が覚めた。いつまで続くのか……」と話した。
JR九州によると、9日午前11時5分頃、地震の影響で九州新幹線の新八代―鹿児島中央間で一時的な停電が発生。同区間を走行していた上下線計4本が運転を停止したが、同11時19分に運転を再開した。けが人はいなかった。
気象庁によると、今回の地震は4日以降、トカラ列島近海で続いている一連の地震の一環で起きた。鹿児島大の仲谷幸浩特任助教(地震学)は「8日から震度1以上の地震は少なくなっていたが、今回のような規模の地震が起こることもある。今後も強い揺れへの警戒が必要」と話している。
1
2