「美肌の湯」で湯治、カピバラの肌に潤い…山口大研究

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 山口大の大学院生と教授が、「美肌の湯」として知られる山口市内の湯田温泉の湯を使ってカピバラを3週間「湯治」させたところ、荒れた肌に潤いが戻り、肌が白くなったという研究結果をまとめた。温泉療法を科学的に裏付ける動物実験は珍しく、2人は「研究を進め、さらなる効果を証明したい」としている。(後藤敬人)

湯田温泉の湯につかるカピバラを観察する井中さん(右)と木村教授(木村教授提供)
湯田温泉の湯につかるカピバラを観察する井中さん(右)と木村教授(木村教授提供)

 同大大学院共同獣医学研究科3年の井中賢吾さん(29)と、指導教員の木村透教授の共同研究。2016年冬から5シーズンかけて行った実験をまとめた論文は今月、英国の科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

 湯田温泉はアルカリ性単純温泉で、1日に約2000トンが湧き出る湯量豊富な温泉として知られる。けがをした白ギツネが湯で傷を癒やしたという言い伝えがある。

実験のため、湯田温泉の湯につかってもらったカピバラ(木村教授提供)
実験のため、湯田温泉の湯につかってもらったカピバラ(木村教授提供)

 一方、高温多湿の南米の湿原に生息するカピバラは、日本では気温や湿度の低下で冬に乾燥などの肌荒れが見られる傾向がある。実験では、山口県美祢市の秋吉台サファリランドで計9頭をそれぞれ3週間、毎日15分間入浴させ、皮膚の水分量や色素成分のメラニン量などの平均値を測定。水分量は約3倍となり、メラニン量は約1割減少するなど「美肌効果」を確認できた。

 また、入浴時の目の細め具合や耳の垂れ具合でリラックス度を観察。湯に入るといずれも目が細くなり、耳が垂れることが確認できたため、リラックス効果もあると結論づけた。

 現在は、水道水を沸かした湯と温泉水にモルモットを入れて比較する研究を進めている。井中さんは「様々な実験を通じて、湯田温泉の良さを明らかにしていきたい」と話している。

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