6時間も居座り・いいかげんな鑑定…強引に貴金属買い取る「押し買い」被害続々

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 「不用品を買います」と言って民家を訪れ、貴金属を出させて強引に安く買い取る「押し買い」の被害が増えている。貴金属の価格高騰が背景にあるとみられる。中には強盗や窃盗事件に至ったケースもあり、警察当局が警戒を強めている。(相本啓太、大井雅之)

クーリングオフで取り戻した貴金属や皿などを前に押し買いの状況を振り返る女性(3日、群馬県伊勢崎市で)
クーリングオフで取り戻した貴金属や皿などを前に押し買いの状況を振り返る女性(3日、群馬県伊勢崎市で)

 「捨ててしまうお皿1枚でいいんです」

 群馬県伊勢崎市の主婦(74)宅に、買い取り業者から電話があったのは今年10月。「営業マン」は丁寧な言葉遣いの女性で、「ぜひ買わせてほしい」と粘り強く頼まれたため、訪問を受け入れた。

 約束の日時に訪れたのは若い大柄の男。主婦が事前に準備していた皿をスマートフォンで撮影すると、「会社で査定する間、貴金属も見たい」と切り出し、主婦がタンスなどから取り出した貴金属を虫眼鏡で鑑定し始めた。

 男は「沖縄出身」「母は居酒屋経営」などと身の上話をしながら、6時間も居座った。鑑定価格は、24金のネックレスが1万2000円、18金の指輪が8000円など。アクセサリー28点と着物など計91点で6万円を提示された。

 主婦は「こんなものか」と思って売ったが、翌日、売却額に疑問を持った家族に説得され、業者にクーリングオフ(契約解除)の電話を入れた。まもなく段ボール箱に入れられた物品が自宅に届いた。

 買い取り日に男から「計10万円を出す」と言われたが、売らなかった金の指輪とネックレスがあった。後日、専門店で鑑定すると、2点で計25万円の値がついた。主婦は「すべていいかげんな鑑定だったのだろう」と憤る。

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