【独自】わいせつ教員復職を厳格化へ…免許再取得に更生証明提出、処分情報をデータベース化
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現行法の「穴」に高いハードル
文部科学省の基本指針案は、教員の立場や信頼を悪用し、子供たちを傷つけることを決して許さないという強い姿勢を示している。
現行法では、児童生徒らへの性暴力で教員免許が失効しても、3年たてば再取得できる。指針案ではその「穴」に対し、再交付を申請した元教員本人に「再び行う可能性は全くない」ことを客観的に立証させる高いハードルを設けている。
わいせつ教員を巡る一連の問題では、教員からの性暴力によって、心に深い傷を負い、大人になっても苦しみ続ける被害者の姿を見た。わいせつ行為に及ぶ教員は全体のごく一部だが、1人の子供も被害に遭わせてはならない。
基本指針案の冒頭には、子供を性暴力から守り抜くことは教員だけでなく、「全ての大人の責任である」と記した。教育現場がこの指針を順守するのはもちろん、被害を未然に防止するため、社会全体で様々な対策を講じていくことが必要だ。(教育部 伊藤甲治郎)