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大阪・北新地の雑居ビルで起きた放火殺人事件で、心肺停止の状態で搬送された谷本盛雄容疑者(61)は、今も重篤な状態が続いている。腕のいい板金工として信頼されていた職人は、結婚生活の破綻を機に孤独を深めていった。昔を知る人は、
実直な職人

谷本容疑者は1960年、大阪市此花区で板金工場を営む家庭に4人きょうだいの次男として生まれた。高校卒業後、主にトタン屋根や壁の工事を行う板金工として実家など複数の工場を転々とし、技術を磨いた。
「仕事一本の職人」。2002年から約8年間勤務していた同市淀川区の板金工場で社長だった男性(78)は振り返る。「責任感が強く、任せた仕事は完璧に仕上げる。職場内で一番腕が良く、助けられていた」と話す。
ただ、人付き合いは苦手で親しい同僚はいなかった。職場で意見が食い違うと、顔を真っ赤にして黙り込むことが度々あったものの、暴力をふるうようなことはなく、男性は「信じられない」と語る。
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