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一酸化炭素(CO)中毒から命を守るためにはどうすればいいのか。「防災システム研究所」(東京)で防災や危機管理を研究する山村武彦所長は「室内で火災が起きた時は、とにかく低い姿勢になり、出口へと急いでほしい」と話す。

山村所長によると、火災が発生した室内では、煙が充満する。視界が遮られるだけでなく、COや炭素の粒子を吸い込むことで呼吸ができなくなる。
このため、出火に気づいた際には煙を避けるため、できるだけ低い姿勢になり、ハンカチやタオル、衣服などで口や鼻を押さえて壁伝いに避難することが大切だ。煙が広がった場合は、空気層が残る壁と床の隅に顔を近づけて呼吸しながら逃げることも考える。
COを除去する効果は、ハンカチなどを水でぬらしても期待できないという。山村所長は「気道の熱傷を防ぐ効果はあるが、よほど炎に近い場所でなければ意味がない。ハンカチをぬらす時間があれば、まずは逃げてほしい」と呼びかける。