「なぜもう一回やられるのを待てと…」いじめ自殺の生徒の父、学校の対応に憤る

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 山形県酒田市内の中学校で今年2月、女子生徒が校舎4階から転落して自殺した問題について、市教育委員会が常設している第三者委員会が調査を進めている。しかし、調査結果の公表時期は未定で、女子生徒の父親(42)は読売新聞の取材に対し、「真実を早く知りたい」と切実な思いを打ち明けた。(鈴木恵介)

 中学校は今年3月、生徒や職員らに聞き取った背景調査(基本調査)の内容を報告書にまとめた。

 読売新聞が情報公開請求で入手した報告書によると、女子生徒は昨年11月、担任との面談で9月30日~10月15日頃、「死ね」「キモイ」と書かれた紙をげた箱に入れられたと相談していた。担任は面談時、女子生徒に「今度そういうことがあったらすぐに言ってほしい」と伝えた。「要観察」として保護者には伝えなかったという。

 こうしたやり取りについて、父親は「なぜもう一回やられるのを待っていないといけないのか。保護者に報告があれば、学校を休ませたり、転校させたり、守る行為ができた」と憤った。

 父親は基本調査後も学校側に詳細な調査を求めた。9月には実名で投稿しているSNSで「私の娘が今年2月、学校で飛び降り自殺をしました」と触れた上で、調査の進展を待ち続けている心境を赤裸々に吐露した。

 自宅居間には、小学4年から始めたバレーボールに熱中し、はつらつとプレーする姿を収めた写真がたくさん飾られている。父親にとって、女子生徒は「妹思い、家族思いの優しい子」だった。

 日頃、女子生徒と妻と一緒に入浴していた小学生の次女は、泣きながら風呂から上がってくることが続いた。父親は、背中をさすって一緒に泣くことしかできなかった。

 女子生徒は、今春から地元のプロバレーボールチームのジュニアクラブで練習するのを楽しみにしていたという。「ちゃんと未来を語っていたのに、心を折るようなことがあった。真実を早く教えてもらいたい」と、父親は切に願っている。

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