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リテラシー教育進まず、子供に誤情報の「免疫」必要…[虚実のはざま]第5部「解」を探る<5>

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真偽見抜く力

 「SNSの情報に気をつけようと言われますが、具体的にどうすればいいかわからないよね。今日は、その方法を紹介します」

 福島県富岡町の町立中学校で11月19日、白鴎大特任教授の下村健一さんが生徒らに語りかけた。

福島県富岡町の中学校で行われた出前授業。下村さんは「誤った情報を安易に拡散させると、誰かを傷つけることがある」と語った
福島県富岡町の中学校で行われた出前授業。下村さんは「誤った情報を安易に拡散させると、誰かを傷つけることがある」と語った

 下村さんは元TBSアナウンサー。不確かな情報に惑わされないリテラシー(読み解く能力)を若い世代に身につけてもらおうと、各地の小中高校で出前授業を続けている。

 約2時間の授業では、▽何でもうのみにせず、一呼吸置く▽情報源を確認する▽誰かの意見や印象と事実を区別する▽自分と違う意見が目に入るよう心がける――などの点を平易な言葉で伝えている。

 この日は、実際のデマの例を挙げて真偽を見抜く方法を説明し、「ちょっと確認すれば、おかしいとわかる」と訴えた。

 だが、習得するには繰り返し実践することが必要で、1回の授業では限界もある。そもそも、こうした授業を実施する学校自体がごく一部だという。

 下村さんは言う。「本当は、どの学校でも先生が日常的に教えてほしい」

発信者気にせず

 膨大な情報が、虚と実の境界をあいまいにするネット空間。そこで多くの大人が惑わされている現状からは、子どもの頃からの教育の重要性が浮かぶ。

 だが文部科学省によると、リテラシーを習得する実践的な教育は、義務教育には正式に位置づけられていない。SNSの注意点を「総合的な学習の時間」などで教える学校は多いが、犯罪などに巻き込まれないための安全面が中心だ。

 関西の中学校に勤務する女性教諭(38)は「リテラシー教育まで手が回らない」と言いつつ、最近の傾向に危うさを感じる。

 「発信者が誰なのかを気にしていない生徒が多い」

 東日本の中学校の男性教諭(26)も「生徒が政治家の発言や地震に関し、『ニュースで見た』という話がデマだったということがある」と明かす。

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2621675 0 社会 2021/12/23 05:00:00 2021/12/23 08:50:43 2021/12/23 08:50:43 福島県富岡町の中学校で行われた出前授業。下村さんは「誤った情報を安易に拡散させると、誰かを傷つけることもある」と語った https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/12/20211223-OYT1I50010-T.jpg?type=thumbnail

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