オミクロン濃厚接触者、1日で3500人増…知事「施設足りない」「対応しきれぬ」

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 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が相次ぐ中、「濃厚接触者」も速いペースで増えている。感染者と同じ航空機に乗っていた乗客は全員、濃厚接触者と認定しているためで、厚生労働省によると、23日時点で7819人に上り、前日から一気に約3500人も増えた。各地の自治体は、濃厚接触者が待機するための宿泊施設の確保に頭を悩ませている。

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◆乗客全員

オミクロン株への対応を協議した首都圏4都県のテレビ会議(23日、東京都庁で)=佐藤果林撮影
オミクロン株への対応を協議した首都圏4都県のテレビ会議(23日、東京都庁で)=佐藤果林撮影

 「現実問題として、(濃厚接触者を)すべて施設で受け入れるのは不可能だ」。神奈川県の黒岩祐治知事は22日、こう語気を強めた。

 政府はオミクロン株感染者の濃厚接触者について、自宅ではなく原則、自治体が確保する宿泊施設で待機するよう求めている。

 一方で、政府は、従来のコロナ感染者では、航空機の座席の前後2列を含む計5列の乗客のみを濃厚接触者としてきたが、感染力の強いオミクロン株については、感染者と同乗していた乗客は全員を濃厚接触者に認定することにしている。

 このため、濃厚接触者は日々、増加を続けている。特に22日は、1日当たりで過去最多となる68人のオミクロン株感染者が確認されたため、濃厚接触者は、4309人(22日午前0時)から7819人(23日午前0時)に増えた。

 神奈川県でも濃厚接触者は22日に初めて1000人を超えた。県は「自宅での隔離生活が困難」といった独自の入所基準を設けており、すべての濃厚接触者に施設待機は求めていないが、今後も濃厚接触者は増えるとみられ、黒岩知事は「施設にも限りがある」として、困惑を隠せない様子だ。

◆「範囲見直しを」

 オミクロン株の感染者は原則、医療機関への入院となるが、従来のデルタ株などのコロナ感染者は、軽症の場合、宿泊施設で療養するケースもある。このため、自治体にとっては、「オミクロン株以外の感染者」と「オミクロン株の濃厚接触者」を宿泊施設で受け入れる事態となっている。

 東京都は23日時点で、18の宿泊施設で計4040室を確保している。ここでデルタ株の感染者らも受け入れている。22日時点での都内のオミクロン株の濃厚接触者の総数は1490人で、都の担当者は「今後、感染が急拡大したら施設が足りなくなる恐れがある」と懸念する。

 22日午後5時現在で濃厚接触者が約550人に上る千葉県では、熊谷俊人知事が23日の定例記者会見で、「濃厚接触者が積み上がっていくと、全力を尽くしたとしても対応しきれなくなる。疫学的な知見に基づいて、濃厚接触者の範囲や期間を見直してほしい」と政府に求めた。

◆空港検疫5割超に

 厚生労働省は23日、オミクロン株の感染者が、空港検疫で新たに33人確認されたと発表した。さらに、京都や大阪府、沖縄や千葉県で計7人の感染者が新たに確認されており、同日時点で国内のオミクロン株の感染者は累計で200人に上っている。

 空港検疫では、先月27日以降、439人のコロナ陽性者が判明しているが、このうち約4割の172人(今月23日現在)が、オミクロン株の感染者だ。今月半ばからオミクロン株感染者が5割を超えて急上昇しており、インド由来のデルタ株からの「置き換わり」が進んでいる。

 1日当たりで最も割合が高かったのは20日の入国者で、23人中19人と82・6%に達した。後藤厚労相は22日、報道陣に対し、「厳しい水際措置を継続していく」と述べた。

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